教育費は１２％減の８９・９億　旭川市が２８年度予算案発表

（市町村 2016-02-08付）

　【旭川発】旭川市は五日、二十八年度予算案を発表した。一般会計は前年度と比べ、〇・八％減の一千五百七十一億円を計上。全体の約五・七％を占める教育費は一二・四％減となる八十九億九千八百十一万円となった。減額の要因は、末広小学校の増改築や中央中学校の建設など大型事業が終了したため。

　主な事業をみると、三十人学級編制に九千二百二十三万円、三十五人学級編制に一千百五十三万円を措置。少人数学級によるきめ細やかな指導の充実を継続させる。前年度から始めた小中連携・一貫教育の推進に、四百五十四万円を充て、小中連携コーディネーターを増員する。加えて、二十八年度内に推進プランを策定。また、小中連携・一貫教育モデル校の旭川小学校の増改築に七千七百七十四万円を配分した。

　また、高等教育機関設置検討調査費に九十万円を充て、私立旭川大学の公立化に向けた検討を進める。

　新規事業では、二十八年度からスタートする子ども総合相談センターの管理に一千八百六十四万円、通年型生涯スポーツ振興費に二百五十万円を計上した。

　教育に関連する主な事業はつぎのとおり（単位・万円）。

▼すくすくと子どもが育ち、誰もが健やかに暮らせるまち

▽児童家庭相談事業費＝二、〇四一

▽子ども総合相談センター管理費（新規）＝一、八六四

▽子ども医療費助成費＝六八、一八九―入院にかかる助成対象を中学生まで拡大。三歳未満児・非課税世帯の初診時一部負担金を助成

▽私立認可保育所等建設補助金＝九二、〇四七―既存保育所増改築四ヵ所、小規模保育事業改修七ヵ所、通年制保育園から認定こども園への整備七ヵ所

▽子育て支援ナビゲーター活動費＝四一八―一人増員

▽留守家庭児童会開設費＝七、七五四―新規開設七ヵ所、民間事業者補助二ヵ所

▽私の未来プロジェクト事業費＝三〇八

▽軽度・中等度難聴児補聴器等給付（新規）＝一一〇

▼たくましく未来を拓く人材を育み、生涯を通じて学べるまち

▽三十人学級編制費＝九、二二三

▽三十五人学級編制費＝一、一五三

▽国際理解教育推進費＝二、八八四―中央中にＡＬＴオフィス設置

▽学校図書館活性化推進費小学校＝三、一五三

▽学校図書館活性化推進費中学校＝一、四三九

▽スクールカウンセラー活用推進費＝八四七

▽小中連携・一貫教育推進費＝四五四

▽特別支援教育推進費＝一〇、一四七―補助指導員二人増員

▽高等教育機関設置検討調査費＝九〇

▽旭川小増改築費＝七、七七四

▽地域を支えるシニア世代人材育成費＝六〇八

▽子ども読書環境充実費＝六九

▽アイヌ文化振興費＝二一七

▽通年型生涯スポーツ振興費＝二五〇

▽スポーツ大会等誘致推進費＝五六七

(市町村 2016-02-08付)