札幌市市政世論調査結果　生涯学習環境、５５％満足　まちが「好き」は３６年連続９割超え

（市町村 2016-02-08付）

　札幌市の二十七年度市政世論調査の結果がまとまった。生涯学習に取り組んでいる人の五五・四％が現在の学習環境に「満足している」ことが分かった。札幌のまちが「好き」「どちらかといえば好き」との回答が合わせて九四・〇％となり、昭和五十五年度から三十六年連続で九〇％を超えた。

　調査は、昨年十一～十二月にかけて、従来の戸別訪問方式から郵送に変更し、住民台帳から抽出した十八歳以上の男女五千人（従来一千五百人）を対象に実施。二千七百六十四人から回答を得た。毎年度調査している郷土意識などの経年調査項目に加え、本年度は「生涯学習」をテーマに設定した。

　生涯学習で取り組んでいることは、「健康・スポーツ」が三〇・九％、「職業上必要な知識・技能の習得や資格の取得」が一七・三％。「していない」は三八・五％となった。

　学習の取組方法は、「新聞・雑誌・専門書などの出版物」が五六・六％で最多。また、目的は「趣味や楽しみのため」（五〇・八％）、身に付けた知識・技能や経験の活用では「自分の人生がより豊かになっている」（四四・六％）がそれぞれ最も多かった。ただ、現在の学習環境に「満足している」人は五五・四％にとなり、同じ問いを設けた二十二年度の六九・五％から、一四・一ポイント減少した。

　毎年調査している項目では、「札幌の街が好きか」との問いに対し六九・四％が「好き」と答え、「どちらかといえば好き」の二四・六％を合わせると九四・〇％となり、昭和五十五年度から三十六年連続で、九〇％を超えた。また、八六・三％の人が「市内に住み続けたい」と考えており、十八年連続で八〇％以上を記録した。

　よくやっていると思う施策・事業は、「ごみや資源回収」が二六・二％、「公共交通」が一一・八％、「公園や緑化」が一一・六％で上位を占めた。

　一方、力を入れてほしい思う施策・事業は、「除雪」が五五・一％で最も多く、「犯罪のない安全で安心なまちづくり」が四二・九％、「高齢者福祉」が三六・八％で続いた。「子どもの教育」は二九・五％で、「母子および父子・児童福祉」「障がい者福祉」と並んで、二十二項目中八位だった。

(市町村 2016-02-08付)