札幌市養護教員会が全市研究会　資質能力の向上図る　２１６人が研究発表、実践交流

（関係団体 2016-03-18付）

　札幌市養護教員会（花田えりか会長）は四日、札幌コンベンションセンターで二十七年度全市研究会を開催した。二百十六人が参加。研究発表のほか、分科会で実践交流を行うなど資質能力の向上を図った。

　冒頭、花田会長があいさつ。関係各位の支援と協力によって、本年度の研究・研修のまとめの場である全市研究会が開催できたことに感謝の気持ちを述べたほか、二十八年度は同会設立七十周年の節目を迎えることから、「新たな歴史の一ページを会員全員でつくり上げ、より一層の資質向上を目指したい」と述べた。

　続いて、研究発表では市内十区で分けたブロックのうち、五ブロックがそれぞれのテーマで研究の成果を報告した。

　このあと、五つの分科会で実践交流や討議を実施。このうち、中央ブロックは討議の柱を、「自分事として健康について主体的に考え判断し行動できる子を育むための手立ての工夫」と設定。心身の健康を自分事ととらえ、実践できる子どもはどのような手立てで育まれるかを探るため、「個別の対応」「集団への対応」「環境づくり」「教職員・保護者連携」の四つのグループに分かれて、ポスターセッション形式で討議を行った。

　このほかの分科会では、子どもたちの心を動かす保健指導や子どもの支援につながる関係機関との連携、支援が広がる養護教諭の動きや養護教諭の見立てる力について実践交流を行った。

◆７０周年記念事業を実施

　全市研究会では総会も開き、二十八年度役員および業務計画を決めた。来年度は設立七十周年を迎えることから、記念講演会を九月二十八日に、七十周年記念研究大会を二十九年三月二日に開催する。

　また、役員改選も行い、花田会長らを再任した。

　二十八年度の役員体制はつぎのとおり。＝敬称略＝。

▽会長＝花田えりか（厚別南中）

▽副会長＝品田亮子（真駒内中）

▽幹事長＝林京子（新陽小）

(関係団体 2016-03-18付)