奥尻町教委の教育行政執行方針―石島教育長説明　中高一貫教育推進へ検討　小学校土曜授業など展開

（市町村 2016-03-25付）

奥尻町教委・石島孝司教育長

　【江差発】奥尻町教委の石島孝司教育長＝写真＝は十日、第一回町議会定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。学校教育では、放課後学習の実施や小学校での土曜授業に取り組むほか、二十九年度以降の中高一貫教育の推進に向けて検討を進める。

　執行方針の主な内容はつぎのとおり。

▼学校教育

▽確かな学力の育成

　本町の子どもたちの学力は、全国学力・学習状況調査の結果から、教科でのばらつきはあるものの、比較的安定している状況にある。今後も家庭学習の充実と放課後学習の実施、さらなる授業改善の取組を行うなど、学校と連携しながら取り組んでいく。小学校での土曜授業と、生活習慣等の定着を図る通学合宿「町子どもナイトミーティング事業」は継続実施する。

▽豊かな心を育てる教育の推進

　今後も、「町いじめ・不登校等対策委員会」と連携し、「いじめ根絶子ども会議」を開催するなど、未然防止に努めていく。

▽信頼される学校づくり　　保護者アンケート、児童生徒の授業評価の実施や自己評価はもとより「学校関係者評価」等の「学校評価システム」を生かし、教育活動についての評価と結果を公表するなど、家庭や地域の信頼に応える開かれた学校づくりを推進していく。

▽教育環境等の整備

　二十九年度には奥尻中学校と青苗中学校を統合し、奥尻高校敷地内に新奥尻中校舎を併設の上、中高一貫教育を進める予定だが、現在検討中である「町中高一貫教育推進の理念」をもとに、魅力ある学校づくりを目指していく。

▼社会教育

　本町の社会教育の推進については、二十八年度に更新される「第八次町社会教育中期五ヵ年計画」をもとに展開していく。青少年教育においては、豊かな人間性の育成、ふるさと奥尻を愛する心の育成を展開していく。

　芸術・文化の振興においては、町制五十周年記念行事として行われる札幌交響楽団によるコンサートの開催に合わせ、町内の中高生や吹奏楽団員を対象としたプロによる演奏指導を行う。

(市町村 2016-03-25付)