大樹町教委の教育行政執行方針―浅井教育長説明　基礎学力の定着を推進　１２年間見据えた実践研究展開

（市町村 2016-03-28付）

大樹町教委・浅井真介教育長

　【帯広発】大樹町教委の浅井真介教育長＝写真＝は三月上旬、第一回町議会定例会で教育行政執行方針を説明した。道教委「学校力向上に関する総合実践事業」の実践を通して、基礎的な学力の定着を推進。また、小中高十二年間を見据えて計画的に進める実践研究の取組について、家庭や地域との連携のもとで進めることができるよう支援していく考えを示した。

執行方針の概要はつぎのとおり。

▼生涯にわたり育てる環境づくり

▽学校教育の推進

　確かな学力の定着においては、今後も大樹小学校が、二十四年度から指定を受けている大樹中学校と連携し、取り組んでいる道教委「学校力向上に関する総合実践事業」の実践を通して、学校力向上に取り組むとともに、加配教員を有効活用し、チーム・ティーチングや習熟度別の指導を実施し、基礎的な学力の定着を推進していく。

　特別支援教育の推進においては、大樹小に支援員一人を増員し、計八人の支援員体制とするほか、新たに大樹中に一人を配置し、児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導および支援を行っていく。

　国際理解教育の推進においては、二十八年度は英語指導助手を二人体制に増員し、幼児期から英語に慣れ親しむことができる指導体制の充実を図っていく。

　健康教育の推進においては、現在、むし歯予防のためのフッ化物洗口を大樹小において実施しているが、今後は、教職員、保護者の理解を得ながら、大樹中においても実施したい。

▽地域全体で育てる体制づくりの推進

　小中高連携の取組においては、町の自然や宇宙に関する学びをはじめ、大樹町の特色を生かした教育内容を取り入れた「大樹学」の推進など、小中高十二年間を見据えて計画的に進める実践研究の取組について、家庭や地域との連携のもとで進めることができるよう支援していく。

　また、二十七年度に道教委から指定を受けて取り組んでいる「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」についても、地域の企業等と連携した取組を進めていく。

　大樹高校の充実・活性化への支援においては、公立高校配置計画が進められる中、引き続き、大樹高振興会への助成、通学費の助成や各種検定受検料の助成、学校給食の提供などの支援を継続し、学校存置を図っていく。

▼生涯にわたり学ぶ環境づくり

▽生涯にわたる学習活動への支援

　図書館については、町民の方々の読書活動の促進に向けて新刊図書の情報発信やボランティア団体等との連携、協力による読み聞かせ活動の推進など、魅力ある図書館運営に努めていく。

(市町村 2016-03-28付)