会議の定義、３区分に　道教委が附属機関等の設置基準改正

（道・道教委 2016-04-04付）

　道教委は、「附属機関等の設置および運営に関する基準」を改正した。会議の定義を「附属機関」「懇談会」「連絡調整会議」の三区分へ変更。従前の基準および運用方針等を、「附属機関等の設置または開催および運営に関する基準」に一本化した。

　道外の自治体の訴訟において、地方公共団体が要綱・要領等に基づき設置した有識者会議等について、所掌事項や運営実態によっては、地方自治法に基づく法律または条例で設置すべき附属機関に該当するとの判決が相次いでいる。そのような状況を踏まえ、道は全庁的な見直しを行うこととし、道教委も当該基準を改正し、附属機関ではない会議等が、附属機関と誤解されないよう基準を明確化した。

　基準は「附属機関等の設置または開催および運営に関する基準」と改称し、一日から施行。従前の会議の定義は、「附属機関」「委員会等」だったが、委員会は附属機関として誤解されるおそれがあるため、今後は、「附属機関」「懇談会」「連絡調整会議」の三区分に変更した。

　「懇談会」は行政運営上の参考に資するため、有識者等からの意見聴取を行う会合で、意思決定は行わないもの。「連絡調整会議」は道と他機関との連絡・調整の会議および庁内の会議と定義している。

　さらに、「懇談会」「連絡調整会議」は、①国等の設置の義務付け②条例で設置③道教委の計画に位置付けられている④開催の頻度が高い⑤災害への対処等で常設することが効率的なもの―の五点以外は常設しない。

　また、従前の基準および運用方針等を改正後の基準に一本化した。

　なお、道教育支援委員会と道教育推進会議は附属機関として条例を整備し、四月から道教委所管の附属機関は合わせて十四となった。

(道・道教委 2016-04-04付)