子どもの体力づくりで道教委　１０月を強調月間に設定　フォーラムや４会場でセミナーも

（道・道教委 2016-04-04付）

　道教委は本年度から新たに、子どもの体力づくりに向けた道独自の「どさん子体力アップ強調月間」を十月に設定し、集中的な取組を実施する。キックオフイベントとして、フォーラムを開くほか、楽しく競い合って運動ができる管内ごとのイベントなどを企画。体力向上に効果的な取組を公開するセミナーを道内四会場で行う計画で、道教委では啓発ポスターや専用Webページで周知していく。

　本道の子どもたちの体力は、二十六年度以降、二年連続で改善傾向にあるものの、依然として全国平均を下回る状況。小・中学校の男女いずれも、運動の実施時間が総じて少なく、運動習慣の定着が課題となっている。

　道教委では、学校・家庭・地域・行政が一体となって、子どもたちの体力づくりを進める機運を高め、道内すべての地域において、子どもたちの運動習慣の定着に向けた取組が一層推進されるよう、道民の共通理解のもと、子どもたちが日ごろから運動やスポーツに親しみ、体力向上に取り組む環境づくりを進めるため、毎年十月を「どさん子体力アップ強調月間」とすることとした。

　強調月間を前に、キックオフイベントとしてフォーラムを開くほか、管内ごとに楽しく競い合って運動ができるイベントを実施。企業等と連携したスポーツイベントも計画している。

　また、体力向上に効果的な取組を集中的に公開する保護者や教育関係者を対象とするセミナーを道内四会場で行う。青少年体験活動支援施設における体を動かす体験プログラムを実施する。

　道教委では啓発ポスターを作成・配布し、体力向上の取組を紹介する専用Webページも開設。企業や市町村などで行っているスポーツイベント、スポーツ教室などを専用Webページで共有していく。さらに、プロスポーツクラブ等と連携したキャラバン活動によって、普及啓発していく。

　道では、体育協会や少年団、総合型地域スポーツクラブなど関係団体に周知し、スポーツチャレンジ教室を行う。

　各学校では、「一校一実践」などの日常的な取組を進めることをはじめ、行事等を活用した運動機会を充実したり、地域で開くイベントへの参加を奨励したりする。家庭においても、地域のイベントに積極的に参加し、親子で一緒に運動する機会を創出。運動の目安時間など、運動習慣の定着に向けた家庭内の取組を促進する。

　市町村では、スポーツイベントや研修会などの協賛事業を展開し、域内の学校・家庭・地域における運動やスポーツを奨励する。

　道教委では、「道内各地域で、運動やスポーツの楽しさを実感できる機会を充実するとともに、体力づくりに向けた継続的な取組を広く普及啓発したい」と話している。

(道・道教委 2016-04-04付)