札幌市環境局が環境教育基本方針推進委　本年度の方向性協議　エコライフレポート活用等

（市町村 2016-04-15付）

　札幌市環境局は三月中旬、札幌エルプラザで第二回環境教育基本方針推進委員会を開催した＝写真＝。小学校教職員や大学教授、民間企業などから十二人の委員が参加。二十七年度の事業を振り返るとともに、二十八年度の環境教育の方向性について協議した。

　同委員会は、環境問題に関する社会情勢や国内外の動向、本市の環境の現状などを考慮し、必要に応じて基本方針の改善や見直しを行っている。

　続いて、同局担当者が札幌市環境教育基本方針で定めた四つの柱である、①人材の育成②情報の共有・活用③プログラムの作成④機会づくり・場づくり―の視点から、二十七年度の取組や二十八年度の方向性を説明した。

　①では、教員に向けた研修を実施したことを説明。外部講師を招き、学校のビオトープや多目的室で身近な自然を通した体験学習の作り方を学ぶなどスキルアップにつながっていることを報告した。

　②では、二十一年度から発行していた「かんきょう元気新聞」が二十七年度で終了したことを報告。今後、環境への取組や情報発信については、エコライフレポートやポスター等を活用して行うことを示した。

　③では、環境プラザの展示物を利用した見学者向け環境教育プログラムや、出前事業等の体験型プログラムの充実を図り、学校等で活用できるよう検討を進めていることを報告した。

　④では、小・中学生の環境活動を発表する「さっぽろこども環境コンテスト２０１５」や、夏季・冬季休業中のエコ活動の取組を促すエコライフレポートなどの取組を進めてきたことを説明した。

　また、札幌市の環境保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進することを目的とした「第二次札幌市環境基本計画」が三十年度に改訂されることから、札幌市環境教育基本方針についても今後改定に向けた検討を進め、三十年度に改定する予定としている。

　このあと、環境教育の取組の充実に向け、意見を交換した。

(市町村 2016-04-15付)