実態に沿った教育要請　帯広市教委が第１回校長会議開く

（市町村 2016-04-15付）

各担当者が本年度の取組や重点等を説明

　【帯広発】帯広市教委は十一日、帯広市役所で二十八年度第一回校長会議を開いた＝写真＝。市教委各担当者が本年度の取組や重点等を説明し、校長としてのリーダシップの発揮に期待を寄せるとともに、市の子どもたちの実態に沿った教育活動を展開するよう求めた。

　はじめに、八鍬祐子教育長があいさつに立ち、新たに着任した校長に向けて「子どもたちが安全安心に、充実した学校生活を送れるよう、力を発揮してほしい」と期待を寄せた。

　また、障害者差別解消法についてふれ、「教育現場において、制度の理解、しっかりとした取組が求められている。学校においては、今まで以上に教育を受ける側のニーズに寄り添った取組を行う必要がある」と強調。「学校はもとより、地域・家庭がともに知恵を出し合いながら丁寧に取り組んでほしい」と呼びかけた。

　続いて、嶋﨑隆則学校教育部長が、地域ぐるみで子どもを応援する取組を支える「子ども学校応援地域基金の創設」や、動物園の飼育環境の改善、展示動物の充実を図るための「おびひろ動物園ゆめ基金の創設」などを新たに盛り込んだ本年度の教育行政執行方針について解説。「各学校との連絡調整を密にし、スムーズな業務執行を行っていくので引き続き協力を」と求めた。

　引き続き、広瀬容孝学校適正配置担当部長が「児童生徒、保護者向けの意識調査」について説明。同調査の概要を確認した上で、「なるべく多くの回答をいただき、今後の参考にしていきたい」とし、各学校において協力するよう呼びかけた。

　橋場仁学校指導担当部長は、本年度の指導の重点について説明。学校経営にかかわって、「総合的な学校力・学力の向上、道徳の充実、外国語教育の充実など道教委の事業を生かした取組などを展開し、学校やエリア全体を支援するとともに、市独自の発想で地域のランドマークとしての学校づくりを進めていきたい」との考えを示した。

　また、全国学力・学習状況調査に言及し、「児童生徒には、少なくとも最後まで粘り強く答えを書くという姿勢が必要」と指摘。「一人ひとりの良さを伸ばす発想で、それぞれの学校で全国平均点以上という目標達成に向けて、最後まで諦めずにに取り組んでほしい」と訴えた。

　このあと、担当各課が所管事項を説明し、留意点を伝えた。

(市町村 2016-04-15付)