新琴似小など５校モデルに　札幌市教委「算数にーごープロジェクト」

（市町村 2016-04-13付）

　札幌市教委は、仮称「算数にーごープロジェクト」モデル事業について二十八年度研究推進校を決定した。新琴似小、大倉山小、二十四軒小、前田小、前田中央小の五校を指定。算数学習への意欲や論理的思考力を高めるために実施するもので、きょう十三日に研究推進会議を行い、一年間の取組について検討する。

　市教委は、算数について小学五年生から小数や分数、割り算などつまずく要素が多く、一度つまずいてしまうと今後の学びに影響すると分析している。

　このため、課題探究的な学習の充実の一環として、仮称「算数にーごープロジェクト」事業を計画。小学校五・六年生を対象に二十五人程度の少人数指導を進めるなど、個に応じた指導を充実させることで算数学習への意欲や論理的思考力を高めていく。

　本年度は新琴似小、大倉山小、二十四軒小、前田小、前田中央小の五校をモデル校として指定。新琴似小に一人、大倉山小と二十四軒小の二校に一人、前田小と前田中央小の二校に一人非常勤講師を配置し、個に応じた指導を進めていく。

　来年度は、非常勤講師を六人ほど配置し、モデル校十校程度で研究を推進する予定。

　今後、市教委では、モデル校において児童への意識調査や教員の振り返り、保護者の声を集約するほか、非常勤講師の導入方法などを検証する。

　その結果を踏まえて、三十年度から事業を本格実施する予定で、三十一年度までに全小学校で導入できるよう、取組を進めていく考えだ。　

(市町村 2016-04-13付)