喜茂別町教委の教育行政執行方針―細田教育長説明 新体力テスト、全学年で複数回実施へ ALTを中学校ベースに常駐配置(市町村 2016-04-13付)
喜茂別町教委・細田典夫教育長
【倶知安発】喜茂別町教委の細田典男教育長=写真=は、町議会定例会で本年度教育行政執行方針を説明した。健やかな体の育成に向け、新体力テストを全学年で複数回実施することや、英語教育等の充実を図るため、外国語指導助手を中学校をベースに常駐配置する考えを明らかにした。また、鈴川小学校については当面存続し、小規模校としての特性などを生かした教育を行っていく方針を示した。
執行方針のうち、「学校教育の充実」の概要はつぎのとおり。
▼確かな学力の育成
小中連携による一貫した学習規律と指導方法の確立を進めるとともに、指導方法の工夫改善、習熟度別学習やチーム・ティーチング、長期休業中の補充学習など、児童生徒一人ひとりに応じた、きめ細かな学習指導に取り組む。
児童生徒が学校以外で学習できる環境づくりや仕組みづくりについて検討を進める。
▼豊かな心と健やかな体の育成
豊かな心の育成については、『私たちの道徳』を使用した指導技術の向上や道徳授業の公開、『私たちの道徳』の家庭での活用を行い、家庭や地域との連携を進めることによって、道徳教育の推進を図る。
健やかな体の育成については、新体力テストを全学年で複数回実施し、数値目標を設定するなど、計画的な体力向上対策を推進する。
▼教育におけるICT活用の推進
各学校にタブレット型PCを導入し、グループ学習や情報収集活動等で活用するとともに、有効な活用方法を探るため、先進地における研修等を実施し、町におけるICTを活用した授業研究も併せて進める。
▼英語教育等の充実
外国語指導助手を中学校をベースに常駐配置することによって、中学校における英語教育の充実やグローバル化する社会に向けた人材育成、小学校における英語の教科化を見据えた取組を進める。
▼鈴川小の運営
鈴川小においては、保護者からは、小規模校の特性を生かした指導について肯定的な意見をいただく中で、鈴川地区会からも存続の要望書が提出され、町長との協議をもとに町教委としての方向性について検討した結果、当面存続し、小規模校としての特性と地域の特色を生かした教育に取り組むこととした。
一学年少人数で危惧される課題については、ICT化を率先して導入し、複式教育の課題解消や他校との交流学習の充実を図り、課題解消に取り組む。
(市町村 2016-04-13付)
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