雄武町教委の教育行政執行方針―伊藤教育長説明　検定受検料全額助成へ　教職員の自主的研修活動奨励

（市町村 2016-04-12付）

雄武町教委・伊藤正己教育長

　【網走発】雄武町教委の伊藤正己教育長＝写真＝は、第二回定例町議会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。児童生徒検定チャレンジ促進事業の助成内容を、現在の一部助成から全額助成に拡充することを表明した。また、質の高い学校教育の向上へ、研修等の充実を図るとともに、教職員の自主的研修活動を奨励する考えを示した。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育の充実

　全国学力・学習状況調査および標準学力検査の分析結果を踏まえ、課題の解消に向け、学校改善プランの共有化や授業改善の取組を徹底し、基礎・基本を身に付け、自ら課題を見つけ、自ら解決する創造性豊かな子どもを育むため、義務教育九年間を見通した、きめ細かな指導に取り組む。

　また、特別支援教育支援員やふるさと教員、へき地小学校巡回事務職員を継続配置し、円滑な学校運営と児童生徒に応じた指導を徹底するとともに、放課後や長期休業中の学習を支援し、すべての児童生徒の基礎学力の定着に最善を尽くす。

　児童生徒を深く傷つけ、健全な成長を妨げるばかりか人権にかかわる重大な問題であるいじめは、二十七年度策定した「町いじめ防止基本方針」の運用によって、いじめの問題に適切に対応する。

　児童生徒の語学力等の向上のための検定試験の受検費用については、児童生徒検定チャレンジ促進事業の助成内容を拡充し、これまでの一部助成から全額助成にし、学ぶ意欲のさらなる育成を推進する。

　また、雄武中学校の部活動によって保護者負担の軽減および部活動を通じた学校生活の充実を図るため、中体連大会等への参加遠征に対して、引き続き生徒教育振興事業により適切な支援を講じる。

　国際理解や外国語教育の充実のため、引き続き外国語指導助手を小・中学校のほか、保育所および雄武高校へ派遣し、基礎的・実践的なコミュニケーション能力の育成を図る。

　共栄小学校で受け入れている山村留学について、地域協議会の積極的な活動によって、事業の効果が表れていることから、地域の主体的な活動に対して、引き続き必要な支援を講じる。

　質の高い学校教育の向上を進めていくため、研修等の充実を図り、また、教職員の自主的研修活動を奨励する教職員教育振興事業のほか、小中高連携委員会や教職員で構成する学校教育振興推進協議会への活動支援等の措置を講じながら、学校の活性化を図りつつ、その成果が児童生徒に反映されるよう適切な対応を進める。

(市町村 2016-04-12付)