中頓別町教委の教育行政執行方針―田辺教育長説明 小、中で土曜授業実施 感動体験事業で生きる力育む
(市町村 2016-04-12付)

 【稚内発】中頓別町教委の田辺彰宏教育長=写真=は、三月上旬に開かれた第一回町議会定例会で教育行政執行方針を説明した。二十八年度から新たに、小学校で五回、中学校で七回の土曜授業を実施することを発表。また、生きる力を育むことを目的に、プロの芸術やスポーツ等を体験させる感動体験事業を開始することも示した。

 執行方針の概要はつぎのとおり。

▽社会で活きる実践的な力の育成

 小学校では生活リズムチェックシート、中学校ではプランシートを活用して「早寝・早起き・朝ごはん」などの望ましい生活習慣の確立に向けて、保護者と共通認識を深めていく。

 二十八度から、小学校で五回、中学校で七回、土曜授業を実施する予定。午前中に通常の授業や特別活動、学校行事等を実施して、授業時数の確保はもちろん、児童生徒の学力向上や望ましい生活習慣の確立に努めていく。

▽信頼される学校の構築と教育環境の整備充実 

 認定子ども園と小学校、小学校と中学校が子どもたちの情報や意見交換を行い、小一プロブレムや中一ギャップの未然防止を図り、スムーズな受入を進めていく。また、学校の情報を積極的に学校だより等で発信するとともに、児童生徒や保護者、地域の声に耳を傾ける学校評価の実施と結果の公表を行う。将来的には、小・中学校ともにコミュニティースクールの導入を目指すとともに、学校教育の改善に努め、地域に開かれ、より信頼される学校となるよう指導していく。

 学校施設等の整備充実については、実物投影機やパソコン、タブレット端末を用いたICT教育の推進等、時代に応じた教材や備品、安全で安心な教育環境の整備に努める。

▽地域の教育力の向上と生涯学習の振興 

 地域の人材を活用した学習支援や通学路の見守り活動等は、子どもたちの健全な成長に結びつくとともに、地域の大きな教育力となる。昨年までの放課後子ども教室と放課後児童クラブを一体化して、「放課後子どもプラン」を推進する。地域人材を活用した職員(指導員や支援員)を配置して、自学自習を基本としつつ、その日の授業を振り返る学習や読書、英語教室、運動やスポーツを行う。

▽文化芸術・スポーツの振興

 二十八年度から新たに、「夢と希望を!感動体験事業」を実施する。この事業は、感動体験が子どもたちの未来の糧となり、子どもたちの「生きる力」を育む一助となることを目指している。対象事業は、劇団四季や札幌交響楽団等の舞台芸術、動物園や博物館等の施設見学、陶芸やガラス工芸等のものづくり体験を模索。レベルの高い、プロの芸術やスポーツ等に浸る時間を創出する。

(市町村 2016-04-12付)

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