小池教育長が説明 教育行政執行の基本方針(市町村 2016-04-12付)
小池教育長が基本方針を示した
二十八年度旭川市立小・中合同校長会議において、小池語朗教育長は本年度の教育行政執行の基本方針を説明した=写真=。
基本方針の骨子はつぎのとおり。
◇ ◇ ◇
各種研究大会について、前年度は国語や家庭科、学校事務の全道大会が本市で開催され所期の目的を達成できたと考えている。本年度は、社会科や技術・家庭で大会を控えており、特に技術・家庭は全国規模の大会となる。こうした大会の成功を通じて、市内各校の先生方それぞれの力量を高めていただくことに留意して頑張ってほしい。
各種研究事業校について、昨年、神居小学校、神居中学校、台場小学校、富沢小学校で取り組んでいただいた小中連携教育モデル校事業や、文科省委託事業として、旭川小学校と旭川中学校で小中連携一貫教育に関する取組を推進していただき感謝している。これまで以上の取組の推進を期待している。また、各中学校で小中連携・一貫教育の取組を進めていただきたい。
さらに、小中連携・一貫教育の全体的質向上のため、小中連携コーディネーターを市教委に二人配置したので、引き続き連携強化に努めてほしい。教育委員会としても、小中連携・一貫教育推進プランを作成し、さらなる取組の充実を進めたい。これにかかわり、先生方のより一層の協力をお願いする。
本年度は、老朽化が著しい旭川小の実施設計を行い、同一敷地内に中学校と軒を並べる学校とし、本市の小中連携・一貫教育のモデルとなる。こうした取組とともに、通学区域の見直しも行うので、先生方や地域、保護者の協力のもと進めていきたい。
これまで二年間にわたって、上川管内教育研究推進事業実践校として、旭川小学校と末広小学校で教育課題解決の取組を進めていただいたことに感謝申し上げる。
本年度、日章小学校は地域の学力向上推進事業の拠点校、朝日小学校と愛宕小学校、北星中学校、春光台中学校は旭川市授業力向上実践研究推進事業の指定校、朝日小学校はALに関する調査研究プロジェクトの実践推進校で取組を進めていただく。また、学校力向上に関する総合実践事業として、実践推進校の大有小学校、近隣校の五校にそれぞれ協力をいただくので、各事業で成果が上がるよう期待している。
教育委員会として、教育行政執行方針で示した「学びの成果を実感できる確かな教育の推進」の中で、「家庭や地域に開かれた信頼される学校づくりの推進」「確かな学力を育成し、社会で自立的に生きていく基礎を培う教育の推進」「豊かな心と健やかな体を育成する教育の推進」「安心して学び、安全に過ごすことができる教育環境の整備」の四つの重点を盛り込んでいる。そこを踏まえて、各学校で教育実践を進めてほしい。
また、より一層、学校力を高めていく取組が必要と考えている。学校力は一人ひとりの教員の集合体であり、学校全体で高め合うもの。子どもたち一人ひとりに生きる力を育み、学びの成果を実感できる教育を目指し、それぞれの立場で努力してもらいたい。
社会教育にかかわって、新たに策定した社会教育基本計画と文化芸術振興基本計画のもと、生涯学習社会の構築に向け、子どもたちの学習を支える取組を引き続き充実させていきたい。
市内の社会教育施設の特性を知り、子どもたちにより活用してもらえるよう、積極的な協力をお願いしたい。
教育委員会制度改正により、本市でも教育大綱を策定した。これに加え、本市の新たな総合計画についても、学校教育と社会教育にかかわる課題についても、理解していただくことを願っている。
おわりに、すべての先生方が健康であり法令順守という意識もち、この一年を過ごすことに留意してもらいたい。
(市町村 2016-04-12付)
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