浜頓別町教委の教育行政執行方針―佐藤教育長説明 中学校ICT環境充実へ 通学合宿・寺子屋を継続(市町村 2016-04-08付)
浜頓別町教委・佐藤晴美教育長
【稚内発】浜頓別町教委の佐藤晴美教育長=写真=は、第一回町議会定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。二十八年度から新たに、中学校に校内無線LANを布設し、タブレット端末を活用した授業に取り組めるようICT化を進め学習環境の充実を図っていくことを発表。より良い生活習慣を身に付けさせるため、小学生を対象に集団での生活体験を行う「通学合宿・寺子屋塾」の事業を継続していくことを説明した。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育等の充実
▽義務教育の推進
ICT化を推進するため中学校に校内無線LANを布設し、タブレット端末を活用した授業に取り組めるよう学習環境の充実を図っていく。
長期休業中には、地域ボランティアや大学生、高校生の協力によって、小・中学校においての勉強会を実施するとともに、小・中学校における各種検定料の助成を行い学習意欲の向上を促す。
義務教育を推進するためには教職員の資質の向上が不可欠であることから、町教育研究会の活動や、中頓別町との合同教育研究会、合同学校経営研究会を支援するとともに、道教委が開催する教職員研修等への参加機会の充実に努めていく。
特別支援教育の支援を要する児童生徒については、個の特性に応じて一貫した教育が必要であり、引き続き教職員の確保と支援員の配置を行う。また、教育支援委員会として就学時だけではなく一年を通して適切な支援・相談を行い、発達障がい等の早期発見・対応に努め、学校や関係機関との連携を図るとともに、特別支援教育連携協議会の活動を通じて児童生徒や保護者の支援活動を行い、講演会等によって広報活動に努めていく。
▽高校教育の支援
浜頓別高校への受検者を確保するためには、高校としての魅力を向上させることが重要であることから、通学しやすい環境づくり、出口に強い高校づくりの支援として通学に要する費用等や、学校生活の活性化を図るための支援として全道大会出場等の助成を引き続き実施していく。
浜頓別高の活動が広く住民に周知されるよう、町広報誌を通じてのPRを行うとともに、猿払村、中頓別町、浜頓別町の関係者による浜頓別高を地域から支えるための「浜頓別高校を支援する会」の活動を支援し、魅力ある浜頓別高づくりの一層の推進に取り組んでいく。
▽健康教育と食育の推進
学校給食は、児童生徒が毎日食べる食事であり、体をつくる源になることから、栄養バランスを考慮した「おいしい給食」の提供を行うよう努めるとともに、PTA等での試食活動を通じて給食情報を提供し食育等への理解を深めるとともに、地域食材を使用した給食で、地産地消への関心を高める取組を引き続き行っていく。
また、学校栄養教諭が食育指導に積極的にかかわる事業も引き続き実施し、食への感謝や望ましい食習慣を身に付けさせるなど、食に関する正しい知識の育成と食生活の向上に努めていく。
▼社会教育の充実
▽生涯学習の推進
より良い生活習慣を身に付けさせるため、小学生を対象に集団での生活体験を行う「通学合宿・寺子屋塾」の事業を継続して実施するとともに、学校放課後の児童対策として、児童が体を動かし集団での活動ができるよう、「放課後子ども教室」事業に引き続き取り組んでいく。
(市町村 2016-04-08付)
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