札幌市立幼稚園・こども園長会が実態調査　特別な支援必要な園児２５．３％　増加傾向続く―発達障がいが８割

（関係団体 2016-05-06付）

　札幌市立幼稚園・こども園長会は、特別な教育的支援を必要とする園児数などの実態調査をまとめた。特別な教育的支援を必要とする園児は、年々増加し、二十七年度は前年度より一・三ポイント増の二五・三％。同会では「今後も引き続き、一人ひとりの状況に応じてより具体的で適切な対応をしていく」と話している。

　二十七年度の市立幼稚園・認定こども園の園児数は、七百六十二人と前年度より三十一人減少している。

　特別な教育的支援を必要とする園児の割合は、二十三年度の一九・三％から、二一・八％、二二・九％、二四％と増え、二十七年度は二五・三％に当たる百九十三人となった。

　障がい種別の内訳をみると、発達障がいが七九％と多く、知的障がい一一％、言語障がい三％などとなっており、発達の特性に応じた適切な支援体制の必要性を指摘している。

　支援内容をみると、個別の教育支援計画と指導計画の作成をすべての幼児に実施しているほか、療育機関と連携している子や、サポートファイルさっぽろを持っている子も半数以上いた。

　同会では「今後も引き続き一人ひとりの状況に応じて、より具体的で適切な対応をしていく」と話している。

(関係団体 2016-05-06付)