道中体連が本年度第1回理事会開催 全国研究大会へ準備委設置 新会長に札幌北辰中・林原校長
(関係団体 2016-05-06付)

道中体連第1回理事会
役員改選では林新会長を選出

 道中学校体育連盟(=道中体連)は四月二十八日、道立総合体育センターで二十八年度第一回理事会を開催した。本年度の活動方針や全道大会の開催要項などについて審議。来年度に札幌市で開催される日本中学校体育連盟研究大会、釧路市で開かれる全国中学校アイスホッケー大会に向け、準備委員会を設置することを決めた。役員改選では、新会長に会長代行で札幌市立北辰中学校の林原昌生校長=写真=を選出した。

 開会あいさつに立った林原会長代行は、部活動について、身体の健やかな成長、豊かな心の育成に大きく貢献する一方で、「ときには勝利至上主義に陥り、体罰や暴力、マナーに反する行為が部活動に入り込んできた苦い経験もある」と述べた上で、「このようなことが起きないよう、我々には健全な部活動や大会参加の在り方について発信する使命がある」と強調。ルールや応援マナーを注視することや、研究活動を通して蓄積した成果を発信し、「健全な部活動を側面から支えていくことが大切」との考えを示した。

 また、少子化、人口減少による指導者、大会運営者不足、複数校合同チームや個人参加選手の引率にかかわる課題を列挙し、「外部コーチや複数校合同チームと取組を進めてきたが、これからも、継続して改善していくことが必要。皆さんから意見をいただき、取り組んでいきたい」と呼びかけた。

 続いて、道教委学校教育局健康・体育課の三条歩主幹と道中学校長会の赤岩輝雄会長が来賓あいさつ。三条主幹は、子どもたちの体力づくりを進める機運を高め、運動習慣の定着に向けた取組をより一層推進していくため、本年度から毎年十月を「どさん子体力アップ強調月間」に制定し、道教委と知事部局が連携して取り組んでいくと説明。各学校において、「強調月間を含め、年間を通じ継続的に様々な行事などを活用した運動機会の充実に努め、地域で開催されるイベントなどへの参加を奨励するなど、学校全体で創意工夫を凝らした取組を推進していただきたい」と述べ、協力を要請した。

 赤岩会長は、教員の多忙化、時間外勤務縮減に向けた方策の一つとして、昨年十二月に発表された中央教育審議会答申「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について」に盛り込まれた内容の実現に向けて、「全日中と連携し国への働きかけを進めていく」との考えを明らかにした。

 また、「中体連、中文連をはじめとした職専免の在り方については、道教委において、現場の実態に即した整理が行われ、一定の改善が図られてきている。道中学校長会では、今後も、道中体連事務局と連携し、各地区からの要望を踏まえた取組を続けていく」と述べた。

 二十七年度の活動、決算報告などを承認したあと、二十八年度の活動方針、事業計画、全道大会の開催要項について審議。いずれも原案どおり決定した。

 活動方針では、①将来展望に基づく諸活動の推進②全道大会の推進③研究活動の推進④全国中学校体育大会への参加⑤関係機関との連携―を重点に掲げた。夏季十五競技種目、冬季二競技種目で開催する全道中学校体育大会において、外部指導者、保護者のモラル・マナーの向上を図り、開催地から歓迎される大会運営を目指す。

 来年度、札幌市で開催される日本中体連研究大会に向け、準備委員会の設置を決定。道教委、開催地教委、開催地中体連と協議を進めていく。また、来年度、全国中学校アイスホッケー大会が釧路市で開かれることを踏まえ、準備委員会を設置することとした。

 役員改選では、新会長に札幌市立北辰中の林原校長を選任した。

 本年度の役員体制はつぎのとおり。  =敬称略=

▽会長=林原昌生(札幌市立北辰中校長・新)

▽副会長=松橋淳(札幌市立向陵中校長)、加藤隆明(江別市立江別第二中校長・新)、北文明(旭川市立六合中校長)、坂内達也(北斗市立大野中校長・新)、村田宏文(安平町立早来中校長・新)、高橋善治(北見市立小泉中校長)、石岡直樹(札幌市立栄町中校長)

▽会計監査=牧内邦夫(札幌市立福井野中校長)、佐々木一友(千歳市立向陽台中校長)

▽常任理事=吉田幸司(札幌市立栄中校長)、平井秀昭(小樽市立松ヶ枝中校長・新)、冨田正夫(留萌市立港南中校長)、本間一臣(稚内市立稚内東中校長・新)、山田活美(函館市立宇賀の浦中校長・新)、盛永明寿(新ひだか町立静内第三中校長・新)、小松明美(三笠市立萱野中校長・新)、山田康司(中標津町立広陵中校長)、近藤裕之(釧路市立北中校長)、石倉貴浩(帯広市立帯広第八中校長)、坂本慈彦(札幌市立八条中教諭・新)

▽事務局長=中川幸治(札幌市立北辰中教諭・新)

(関係団体 2016-05-06付)

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