日教弘道支部が運営委員会 教育振興・福祉事業充実へ ブックパック事業を本格実施
(関係団体 2016-06-09付)

日教弘運営委員会
「教育振興事業・福祉事業の充実とその推進」など3点を活動の柱に据えた

 公益財団法人日本教育公務員弘済会北海道支部(宮崎岩次支部長)は二日、ホテルライフォート札幌で二十八年度第一回運営委員会を開催した=写真=。公益財団法人移行五年目となる本年度は、「教育振興事業・福祉事業の充実とその推進」「事務局組織体制の強化と業務効率化の推進」「関係団体・関係機関等との連携強化と組織の拡大」の三点を活動の柱に据え、昨年度試行した「ブックパック事業」を本格実施するほか、各校種、各地区の校長会・園長会・教頭会(副校長会を含む)・事務職員関係団体等との連携を深め、同会の理念、事業、活動について一層の理解と協力を図っていくことなどを確認した。幹事・監査の選出を行い、宮崎支部長の再任を決めた。

 冒頭あいさつに立った宮崎支部長は、年々事業が伸展していることに謝意を示しながら、「学校図書助成は、三十校限定のところ百十六校の申請があり、ブックパックは二十校限定のところ、百九十六校の申請があった」と報告。「期待する気持ち、その目安である申請数が多いということは、本支部の組織、事業に対して大きな期待感をもっている、認めて下さるたくさんの方々の声を聞いた思いがする」と述べた。

 続いて、ジブラルタ生命保険㈱北海道営業本部長の坪倉隆氏があいさつに立ち、支部活動の充実と連携の強化に期待を寄せた。

 議事に移り、幹事・監査の選出を行い、宮崎支部長の再任を決めた。二十七年度事業報告・会計報告・監査報告を承認したあと、二十八年度活動方針案・事業計画案・予算案について審議。いずれも原案どおり決定した。

 活動方針では、同支部が展開している三大事業である、「教育振興事業(奨学事業・教育研究助成事業・教育文化事業)」「福祉事業」「共済事業」の拡大充実を最重要課題としてとらえ、①教育振興事業・福祉事業の充実とその推進②事務局組織体制の強化と業務効率化の推進③関係団体・関係機関等との連携強化と組織の拡大―の三点を活動の柱に据えた。

 具体的には、学校図書助成事業および読書教育推進の充実を図るとともに、昨年度試行したブックパック事業を本格実施し、読書教育推進にかかわる事業の拡充に努める。ブックパック事業は、同支部が指定した書籍パック(五万円相当)の中から学校が希望するセットを贈るもので、二十校を予定。

 また、年三回発行していた『教弘だより』を年四回に増刊し、広報活動の強化を進めるとともに、ホームページの一層の充実・活用を図る。

 さらに、各校種、各地区の校長会・園長会・教頭会(副校長を含む)・事務職員関係団体等との連携を深めるとともに、運営委員会・地区拡大運営委員会の内容の充実に努め、同会の理念、事業、活動について一層の理解と協力を図っていくことなどを申し合わせた。

 このほか、教育研究論文助成の受付期間を例年の九月一日~三十日から八月一日~九月十日に前倒しするほか、従来、関係教育委員会・校長会などと協議し、選考委員会で決定していた学校図書助成を公募制に変更。本年度試行した「人間ドック受診補助事業」を再度試行(試行二次)し、人間ドックを昨年十二月からことし十一月三十日までに受診した会員(四百人)に対して五千円を補助する。

 最後に、里谷彰専任幹事が閉会あいさつ。「学校のため、教職員のために、何よりも、最終受益者は子どもたちである、という志を忘れることなく、充実した教育振興事業、福祉事業の推進に努め、誰からも喜ばれる、誰からも認められるような事業を展開していきたい」と述べた。

◆宮﨑支部長を再任

 二十八年度の役員・運営委員・推進役参事はつぎのとおり。=敬称略=

▼役員

▽支部長=宮崎岩次(元札幌市小学校長会長)

▽副支部長兼専任幹事=里谷彰(元道中会長)

▽幹事=中易まさき(元道小会長)、鈴木英昭(前道小会長・新)、久田哲夫(元道中会長)、谷直人(元道中会長)、山本伸弘(元道高校長協会長)、富田敏明(前道高校長協会長)、伊藤政勝(元道特長会長・新)、福井一之(元道特長会長)、松井光一(道小会長)、赤岩輝雄(道中会長・新)、大鐘秀峰(道高校長協会長)、高橋和明(道特長会副会長・新)、森田智也(道公教会長・新)

▽幹事・事務局長=船山純(元道小事務局次長)

▽幹事・事務局次長=大江則夫(元札幌市小学校長会長)、栗田俊一(元道中事務局次長)

▽監査=蛯名哲也(道小中事務協監査・新)、鈴木肇(道事務協副会長)、鈴木富士雄(元道小幹事・新)

▼運営委員(いずれも校長・園長、ただし事務職員協会を除く)

▽運営委員=武岡則夫(当別町立当別中・新)、田中佳樹(岩見沢市立明成中・新)、村井満(古平町古平中・新)、岡村宏安(厚沢部町立厚沢部小・新)、川野真一(七飯町立大中山中)、反保秀規(苫小牧市立豊川小)、神成浩(浦河町立浦河第一中)、中村真也(豊頃町立豊頃小)、川嶋和久(釧路町立別保小・新)、高田秀康(中標津町立丸山小・新)、菅原敏明(遠軽町立瀬戸瀬小・新)、澤井陽一(鷹栖町立鷹栖小・新)、網谷一幸(稚内市立潮見が丘中)、長谷川敏之(留萌市立留萌小・新)、清澤智克(苫小牧東高)、中川秀樹(滝川高・新)、渡部道博(北見北斗高・新)、丸山年民(旭川北高・新)、宮崎真彰(真駒内養護・新)、池上由紀子(札幌市立白楊幼)、渡辺元(札幌市立山鼻小・新)、大塚伸一(札幌市立美香保中・新)、福田信正(小樽市立菁園中・新)、戸澤和彦(函館市立柏野小・新)、坂野祐司(室蘭市立知利別小・新)、石脇正彦(苫小牧市立凌雲中)、中山雅文(旭川市立朝日小・新)、上田和聡(帯広市立帯広第二中・新)、梅本宏之(釧路市立幣舞中・新)、田島真弓(道事務協)、能代隆行(札幌市事務協・新)

▼参事(推進役)(カッコ内は担当地区)

▽参事(推進役)=森直樹(札幌・石狩)、土田幹憲(札幌・石狩)、原田公夫(札幌・石狩)、加藤幸憲(後志・小樽)、林信之(空知・岩見沢・滝川・留萌南)、永瀬正樹(胆振・苫小牧・室蘭・日高)、増子守(上川南・旭川南・宗谷・稚内・留萌北)、川西康夫(上川北・旭川北・宗谷・稚内・留萌北)、齊藤晃(釧路・根室)、小林次郎(網走・北見)、中村政治(十勝・帯広)、小澤公孝(渡島・函館・桧山)、中田貢(全道〈高校・特別支援学校等〉、札幌)

(関係団体 2016-06-09付)

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