27年度札幌市優良PTA表彰―受賞者の取組(関係団体 2016-06-10付)
札幌市PTA協議会(大森義行会長)の二十八年度定期総会(一日付8面既報)で、二十七年度優良PTA表彰が行われた。十七校一園のPTAが受賞。日P全国研究大会札幌大会での実践発表や児童生徒の安全確保など、教育活動の充実に大きな役割を果たしてきたPTAの取組をたたえた。
受賞PTAおよび取組の概要はつぎのとおり。
▼認定こども園にじいろ保護者と職員の会
保護者と保育教諭が力を合わせて子どもたちを楽しませるイベント「こども園まつり」を企画・運営。「おやじの会」と連携し、「ニジレンジャーショー」の開催や、小さな子どもたちも気軽に楽しめるようなゲームコーナーなど、様々な工夫をして子どもたちを喜ばせた。
子どもたちの笑顔があふれる「こども園まつり」は、保護者や子どもたちから好評を博している。
▼中沼小学校父母と先生の会
地域、学校、保護者、警察等が、長い年月をかけて子どもたちの安全を確保し、守る活動を継続して進めている。PTA活動の一環として、全児童の九割が居住する地域の横断歩道やバス停付近の除雪、滑り止め砂の散布、街路樹の間伐、夜光反射板や赤色回転灯、減速を促す注意標識等の設置など、交通安全対策を継続的に推進している。
▼手稲東小学校父母と先生の会
PTA、おやじの会、地域人材、町内会、健全育成委員会、NPO法人、大学生ボランティアによる「チームスマイル(手稲東小)」を組織し、みんなが笑顔になれる取組を行っている。
「時習館」を立ち上げ、子どもに学習・スポーツ交流、遊びの場の提供、特別支援学級が育てた野菜を地域のお店がお菓子にするなどのコラボレーション活動、地域住民との親睦を深めるスポーツ大会など、交流方法が工夫された取組を行っている。
▼澄川西小学校父母と先生の会
学校、保護者、地域が「人権の花」と協力した花を育てる取組を行った。苗をプランターに移植して遊歩道に設置するなど、子どもたちの人権教育にも役立っている。
また、区P連研修委員会担当校として、研修大会の企画・運営に積極的にかかわり、大平まゆみ氏による講演会と演奏を成功裏に導いた。
▼真駒内公園小学校保護者と教職員の会
「一人ひとりができることに参加し、会員全員で協力できるPTAを創ろう」をスローガンに、年間を通した交通安全指導や街頭啓発、地域見回り活動、ベルマーク集計活動を実施。また、PTA行事としてマジックショーやダンス、パフォーマンス、絵本読み聞かせなどの多彩な活動を展開している。
区P連総務委員会担当校として、親子ふれあい夜の動物園見学会の企画・運営に携わるなど、学校・地域に貢献した活動を行っている。
▼上篠路中学校保護者と教職員の会
日P全国研究大会札幌大会第四分科会にて、市P協広報紙まつり教育長賞最優秀賞の成果や広報活動についての実践発表を行った。また、「給食試食会」を企画し、食育について親子で考える場を提供したり、夜間パトロールを行ったり、学校祭サポート制度を実施したりするなど、日常活動を積極的に進めてきたことで、学級役員、事務局員を快く引き受ける保護者が増え、学校と保護者が一体となって成果を上げている。
▼新琴似小学校PTA
保護者一人ひとりに「一人一役」の意識化を図るなど、積極的な活動を行っている。プール開放補助、交通安全指導、花壇整備、ベルマーク、PTAフェアの手伝いに必ず所属するなど、年間一回以上活動に参加する意識を育てている。こうした取組によって、学級から学校全体へかかわる意識が醸成されてきた。
日P全国研究大会札幌大会では、総務委員長校としてけん引役を務め、大会成功への大きな役割を果たした。
▼宮の森中学校PTA
「会員一人ひとりが学び合い、高め合い、むすびあうPTA」を目標に活動している。開校以来のPTA活動の精神を受け継ぎ、開校三十周年記念事業に参画した。
PTAキャラクター「みやっぴー」を作成し、親しみやすいPTAを目指している。三十周年記念バザーでは、地域二店の協力による宮の森中学校オリジナルクッキーの販売、標準服やジャージのリサイクル販売を行うなど、地域とのかかわりを意識した取組を行っている。
▼二条小学校PTA
中央区P連の研修委員長担当校として協力。素晴らしい講演会・研修大会となり、大きな成果を上げた。また、「お父さん委員会」を立ち上げ、父親のPTA活動の参加も促している。
このほか、まちづくりセンターと連携し、冬のイベントに参加するなど、地域活動にも積極的である。子どもたちのために、全員参加の〝一人一役のお手伝い体制〟をとり、よりよい学校生活を送れるようサポートしている。
▼幌東中学校父母と先生の会
PTA会長がバザー委員長を兼任することで連携にかかわる不安を取り除くなど、組織・運営にかかわる工夫をしている。また、仕事をしている会員に配慮し、気軽にバザーの手伝いに参加できるよう、日程や時間を細かく分けている。
生徒の公園清掃ボランティア、除雪ボランティアに対する支援活動をPTA事務局として行うなど、心温まる取組を行っている。
▼北白石小学校父母と先生の会
「できる時にできる人ができることを行う」をモットーに活動している。この考え方に基づいて、積極的な活動参加を呼びかけている。
卒業記念講座として、卒業を控えた六年生児童・保護者を対象に、命の尊さを理解し、自他の命を大切にできる大人になってほしいとの願いから、「誕生学」講座を開催するなど、心温まる取組を行っている。
▼月寒小学校父母と先生の会
放送機器と音源の劣化が進み、放送不能となった「愛の鐘」に対して、PTAが中心となって、「愛の鐘(月寒の少年)放送機器更新」にかかわる募金活動を展開。PTAの活動に賛同し、児童会、卒業生、地域FMへと活動の輪が広がった。
この活動は、地域とPTAが連携して成し遂げた活動で、愛校心、郷土愛の醸成に貢献するものとなっている。
▼東園小学校父母と先生の会
日P全国研究大会札幌大会第八分科会(健康・安全)の実践発表およびパネルディスカッションを担当し、大きな成果を上げた。学校給食に対するアンケート調査発表は、分かりやすく参考になったと参会者からは大変好評だった。
さらに、パネルディスカッションでの映像を交えて、「家庭で行っている食育」発表については、参会者の理解が深まるなど、効果的な実践発表に取り組んだ。
▼もみじの森小学校保護者と教職員の会
PTA活動の「これから」を考え、見直した結果、「専門委員会」方式から「係分担で活動・業務を行う」「係を増やし各家庭の都合に応じて選択できるようにする」方式に転換した。
各家庭の状況に依拠し、会員の思いに沿った活動に大きく舵を切ったところ、PTAとしての「これから」を見据えた丁寧で優しい活動となった。十二の係が設置され、身近なPTA活動となるための取組を行っている。
▼厚別北小学校父母と先生の会
開校以来三十年にわたるPTAの思い「三つの輪(学校・家庭・地域)重ねて、つなげて子は育つ」を今も継承し、子どもの健全育成に力を注いでいる。
学校支援活動の中心に「PTAまつり」があり、開校以来、PTA会員全員の総合的なふれあいの場として大きな位置を占めている。また、地域と子育てにかかわって深いつながりをもっている「防犯パトロール」「安全パトロール」を通した取組を行っている。
▼新陵小学校父母と先生の会
手稲区土木センターによる除雪車試乗体験など、雪体験授業を実施した。児童全員が六台の除雪車に試乗。運転席から見えない死角があることを実感させ、札幌のまちを雪害から守るために除排雪を行っている方々への敬意と感謝の念をもたせる活動を展開した。
また、開放図書館三十周年記念で、さらに読書好きになってほしいとの願いを込めた手製の多色刷り版画を配布するなど、積極的な活動を行っている。
▼西宮の沢小学校父母と先生の会
より参加しやすく、よりやりやすい活動環境を整えたことが、家庭教育学級の学級員数の増加や地域開放図書館等の各種ボランティア活動の登録参加数増加につながるなど、積極的にPTA活動にかかわる保護者が増えた。
活動には、構成に創意工夫を凝らしたPTAバザーや、子どもたちが保護者、地域住民と楽しくふれあうスタンプラリーがある。PTA広報紙「かっこう」は、賞を連続受賞。効果的な活動を行っている。
▼平岡中学校父母と先生の会
「情報モラル」について保護者に啓発する活動を学校と連携して取り組んでいる。区内の全小・中学校の保護者に対する「情報モラル研修会」を開催し、情報モラル通信で啓発活動を行っている。
日P全国研究大会札幌大会特別第二分科会のパネルディスカッションに参加した元同校のPTA会長、元教諭がこれらの活動を発信するなど、大会成功に大きく貢献した。
(関係団体 2016-06-10付)
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