道図書館振興協議会が新任職員研 役立つ図書館目指して 48人が演習などで交流深め(関係団体 2016-06-13付)
基本的な図書館サービスへの理解を深めるとともに情報交換を行った
道図書館振興協議会・道立図書館は二~三日の二日間、江別市内の道立図書館で二十八年度全道図書館新任職員研修会を開催した。道内公立図書館、公民館などの図書室、学校図書館などに勤務する職員四十八人が参加。講義や演習などを通して、サービスを行うために必要な図書館の在り方や、カウンター業務、児童サービスなどの基本的な図書館サービスについて理解を深めるとともに、展示やイベント、学校連携について情報交換した。
道内公立図書館、公民館図書室、学校図書館などに勤務する新任職員(一年未満)に対し、図書館活動に必要な基本理念の理解および基礎知識の習得を図ることを目的に開催。四十八人が参加した。
初日の開会式では、道立図書館の吉田一昭館長があいさつ。学校図書館法の一部を改正する法律や障害者差別解消法など、昨今の図書館を取り巻く話題にふれながら、「公立図書館は、地域社会の変化や新しい図書館サービスに素早く対応し、仕事や暮らしを解決するための情報を提供する“役に立つ図書館”、地域の人たちが集い、自ら学ぶ場とするための“コミュニティーとしての図書館”、さらには、“子どもたちの読書活動を推進する中心的な施設としての図書館”の役割を果たしていく必要がある」と指摘。
図書館活動について参加者相互が交流を深め、「この研修会を機会にステップアップされた皆さんが、各図書館・図書室において一層活躍されることを期待する」と呼びかけた。
研修に移り、同館利用サービス課の工藤嘉一企画主幹が「図書館サービスの基礎」をテーマに、図書館行政の根拠となる法令、基準などを解説するとともに、図書館サービスの基礎や心得について講義。利用者を迎えるためのサービスの基本姿勢として、五つのS、①Smile(心からの笑顔)②Speed(迅速な対応)③Smart(服装・身だしなみ、言動など)④Sincerity(誠実な対応)⑤Special(専門的な知識・技術)―を示し、「これらを常に意識して、利用者によい印象を与え、積極的に接して」と求めた。
また、図書館サービスは「人対人」であり、「司書」は「利用者」と利用者が求める「情報」をつなぐコーディネーターの役割を担う。「どんなサービスをするにも、利用者とのコミュニケーションが必要。基本は“笑顔”」と呼びかけた。
続いて、「資料収集」をテーマに講義。選書の基本的な考え方や資料の種類・選択方法を学ぶとともに、地域の実情に即した選書について、実践例を中心に説明を受けた。「展示やイベント、図書館のPR」「学校連携」をテーマに、それぞれの取組状況、課題などについて情報交換し、交流を深めた。
二日目は、図書館サービスにかかわる著作権法の概略について学んだあと、「児童サービス」をテーマに、講義・演習。まちの図書館における児童サービスの意義や、事業の実践紹介とともに、絵本の読み聞かせ実演を行った。
また、カウンター業務の内容、カウンターに立つ際に、その業務をどうとらえておくべきか、職員として心得ておくべきことを学んだ。
最後に、道立図書館が行う協力貸し出しや協力レファレンスなどの説明に続いて、館内見学を行い、所蔵資料について理解を深めた。
(関係団体 2016-06-13付)
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