２９年度文教施策要望を道教委に提出―道都市教委連等　１７項目重点に配慮求める　教職員定数等の改善など

（関係団体 2016-06-13付）

長岡会長（写真右）が柴田教育長に要望書を手渡した

　道都市教育委員会連絡協議会（会長・長岡豊彦札幌市教育長）・道都市教育長会（同）は九日、ホテルモントレエーデルホフ札幌で二十九年度の文教施策に対する道教委への要望活動を行った。道都市教委連から長岡会長、道都市教育長会の月田健二副会長（江別市教育長）など、道教委からは柴田達夫教育長、杉本昭則教育部長兼教育職員監などが出席。長岡会長が「少人数学級の早期実現と教職員定数等の改善」「特別支援学級担当教諭の加配措置」など重点要望十七項目を含む、六分野五十六項目の要望事項を盛り込んだ要望書を柴田教育長に手渡した。＝要望詳細は後日掲載＝

　冒頭、あいさつに立った長岡会長は「子どもたちが未来に向かって夢と希望をもち、心身ともに健やかに育つ教育を実現させるため、切実な思いで要望した」と要望の実現に向けた配慮を求め、柴田教育長に『二十九年度の文教施策に対する要望書』を手渡した。

　引き続き、長岡会長が要望事項について説明。要望事項は、①公立文教施設の整備促進②教職員定数等の充実改善③特別支援教育の振興充実④学校教育の振興充実⑤幼稚園就園奨励費補助事業の改善⑥その他文教施策の充実―の六分野に五十六項目を盛り込んだ。

　このうち、①では「学校体育施設にかかる整備の充実」「学校グラウンド等の整備にかかる交付金の事業量の拡大」「地震等防災対策にかかる対象の拡大」など四項目、②では「少人数学級の早期実現と教職員定数等の改善」「学校図書館にかかる支援措置の拡充」など四項目、③では「特別支援教育の施設充実および特別支援教育推進のための体制整備」「特別支援学級担当教諭の加配措置」など五項目、④では「就学援助の財源措置拡充」「携帯電話やインターネットの利用による有害情報や被害から子どもを守る取組推進」など四項目、合わせて十七項目を重点要望事項に掲げ、特段の配慮を求めた。

　柴田教育長は要望内容について、「施策の改善・拡充、国への必要な要望など対応・検討したい」と述べたほか、「学校施設の整備」「いじめの問題」「学力・体力の向上」を課題に挙げ、「本道の子どもたちの教育充実に向けて、お互いに手を携えて取り組んでいきたい」と話した。

　このあと、杉本教育部長兼教育職員監が学力や体力の向上、コミュニティ・スクール設置推進、教職員の服務規律の保持など十三項目にわたって道教委の取組を説明。要望事項や教育課題についても意見交換を行った。

(関係団体 2016-06-13付)