札幌南陵高「藤の花コンサート」　美しい音色に包まれて　近隣小中も参加し盛り上げ

（学校 2016-06-16付）

地域に根ざした教育の一環として開催

　札幌南陵高校（佐藤和英校長）は四日、同校体育館で第三十一回藤の花コンサートを開催した＝写真＝。本年度は近隣の小・中学校五校や札幌南陵高ＯＢで結成している「くまざさ合奏団」などが参加。生徒たちは、演奏曲に合わせて衣装やダンスなども披露し、会場を盛り上げた。

　コンサートは、地域に根ざした教育活動の一環として、昭和六十一年から始まった。第一回の開催は、校外の藤野公園を会場として行っていたが、天候や準備の関係から体育館での実施が次第に定着した。毎年の地域行事として藤野・簾舞地区の老人ホームや保育園の園児などを招いており、今回で三十一回目を迎えた。

　コンサートが始まると、札幌南陵高のほか、札幌市立藤の沢小学校、札幌市立簾舞小学校、札幌市立藤野小学校、札幌市立簾舞中学校、札幌市立藤野中学校の吹奏楽部、「くまざさ合奏団」がそれぞれ演奏。生徒たちは、ディズニーなどの曲に合わせ、衣装や振り付けなどを披露し、会場を盛り上げた。

　続いて、国立音楽大学出身のソプラノ歌手・藤本明日香さんとピアノ奏者・小部春枝さんが演奏を披露。

　藤本さんは小部さんのピアノの伴奏に合わせて「小さな空」を披露したほか、札幌南陵高の教員がオーボエの演奏で加わり、「もののけ姫」「アメイジング・グレイス」などを歌い上げた。観客たちは、会場の優美な雰囲気に酔いしれた。

　開催準備に汗を流した生徒会長の柴田沙羅さんは「脈々と受け継がれてきた伝統をさらに発展させるために、今後も地域の方々の応援をいただきたい」と語った。

　なお、コンサートでは、文化部活動の発表会も開催している。全国大会常連の書道部によるパフォーマンスや茶道部のお手前披露、写真部、美術部、華道部の作品展示、科学部の研究成果や日ごろの活動などを紹介している。

(学校 2016-06-16付)