十勝局がCS研修会開く より良い導入の在り方は 基調提言や実践発表など
(道・道教委 2016-08-29付)

コミュニティ・スクール研修会
165人が参加した

 【帯広発】十勝教育局は二十四日、十勝合同庁舎で二十八年度管内コミュニティ・スクール研修会を開催した=写真=。百六十五人が参加。コミュニティ・スクール(=CS)にかかる基調提言や実践発表などを通して、学校や地域の実情に応じたより良い導入の在り方を探った。

 同研修会は、管内におけるCSの導入促進を図るため、説明、事例発表や協議等を通して、制度の適切な理解を図るとともに、各市町村の実情に応じたCSの効果的な導入および学校運営の充実に資することが目的。管内の小・中学校、教育委員会担当者など百六十五人が参加した。

 冒頭、加藤ひとみ次長があいさつ。「学校において、地域住民や保護者等が学校運営に参画するCS化を図り、地域との連携・協働体制を構築し、学校を核とした地域づくりを進めることが重要。研修会を〝地域とともにある学校づくり〟という視点から、CSについての理解を深めてほしい」と期待した。

 続いて、道教委学校教育局義務教育課子ども地域支援グループの田中賢一主幹がCS推進の取組と方向性について説明。CSの制度や仕組みについて解説した上で、CS導入のスケジュールや全国・道内の導入状況などを示しながら、導入の必要性を強調。学校・家庭・地域が連携・協働し、「どのような子どもに育てたいのか」を明確にして、子どもたち一人ひとりの自己実現をみんなで支える仕組みづくりの大切さを訴えた。

 引き続き、東京都三鷹市で展開する「みたかスクール・コミュニティ・サポートネット」の共同代表で文部科学省CS推進員(CSマイスター)の四柳千夏子氏が「子どもたちの未来のために〝地域とともにある学校〟を~コミュニティ・スクールの可能性」と題して基調提言。三鷹市でのCSにかかわる実践事例をもとに、学校運営協議会や地域住民の取組などを紹介した。

 このあと、「先進地の取組」として、上士幌町立上士幌小学校の小堀雄二校長がCS導入までの流れや取組、効果などについて実践発表したほか、参加者同士で「学校や地域の実態の応じた導入の在り方」をテーマに意見交換した。

(道・道教委 2016-08-29付)

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