石狩局が学力向上セミナー開催　検証改善サイクル確立へ　実践校の成果報告などで理解深化

（道・道教委 2016-09-13付）

５８人が参加

　石狩教育局は八月三十日、石狩市立双葉小学校でほっかいどう学力向上セミナーを実施した。公立小・中学校、道立特別支援学校の教職員など五十八人が参加。参加者は、地域の学力向上支援事業拠点校、小中連携・一貫教育推進事業指定校の取組や成果発表などについての報告を受け、各学校の学力向上に向けて情報を共有するとともに、理解を深めた。

　同セミナーは、全国学力・学習状況調査の結果を活用した検証改善サイクルを確立するため、これまでの成果を共有し、学力向上における取組の充実を図るもの。

　当日は、同校全学年の公開授業のほか、竹田朱里教諭による五年生算数「平均」の特設授業、大阪総合保育大学の赤井利行教授による「〝見通す・振り返る〟学習活動の充実を図る算数科の授業づくり」と題した講演、学力向上推進事業の成果発表が行われた。

　うち、学力向上推進事業拠点校の成果発表では、千歳市立日の出小学校の吉田敦教諭と恵庭市立柏陽中学校の高橋健一教諭が発表した。

　日の出小では、授業スタンダードの作成をしたことで、「小学校の学習過程と中学校の学習過程の段差の解消」「主体的な学習態度を育む学習規律の確立」が図られたことを報告。

　また、チャレンジコーナーの設置によって、「日常の学習や家庭学習の意欲付け」「教職員間や保護者との情報共有」「再チャレンジによる確実な習得」などと、今後期待される効果として挙げた。

　柏陽中では、恵庭市立若草小学校と小中連携を図り、学力向上に向けた「ノート指導」「話し合い活動」「放課後・長期休業学習会」「土曜スクール」などを実施してきたことを紹介した＝写真＝。

　その上で、「授業改善・授業力の向上」「九年間の学びへの意識」「中学校への不登校の減少とともに、適応力が向上」「いじめを許さないという意識の向上」などの成果が上がっていることを示した。

(道・道教委 2016-09-13付)