上川局が小学校教育課程改善協議会　主体的学習の実現目指す　道北４管内から１２０人が参加

（道・道教委 2016-09-14付）

４管内から１２０人が参加

　【旭川発】上川教育局は、八日から二日間にわたって、旭川トーヨーホテルなどで二十八年度小学校教育課程改善協議会を開いた＝写真＝。上川・留萌・宗谷・オホーツクの四管内から百二十人が参加した。全体会や部会別協議を通し、学習指導要領に基づく教育課程の適切な編成・実施の在り方やカリキュラム・マネジメントについて研修。また、主体的な学びの実現に向けた各教科の授業改善の在り方について考えた。

　初日の全体会の冒頭、道教委義務教育課の森田靖史指導主事が国の教育の動向について説明した。学習指導要領改訂のねらい、社会に開かれた教育課程、今日的な教育課題等に言及。今後、社会の急激な変化が予想されることから、将来の子どもたちに求められる資質・能力を見据えた上での教育活動の推進を訴えた。

　つぎに、上川教育局義務教育指導班の遠藤直俊主査が、学習指導要領解説総則編、小学校教育課程改善の手引、中央教育審議会が示した論点整理をもとに、授業改善の留意点を解説。アクティブ・ラーニングの視点を重視し、児童生徒に見通しをもたせる、振り返る活動の充実に取り組むよう促した。

　次いで、義務教育課の成田仁指導主事が主体的な学びを実現するための授業改善の在り方について講義した。全国学力・学習状況調査の問題を例示し、それらに込められたメッセージを解説。調査結果を活用した検証改善サイクルの確立を呼びかけた。

　また、調査において成果を上げている「教育効果の高い学校」の取組、特徴を紹介。それらを参考に、充実した家庭学習指導や言語に関する授業規律や学習規律の徹底、基礎・基本の定着の重視などに取り組むよう促した。

　二日目は上川合同庁舎に会場を移し、各教科等で部会を実施。教育課程の適切な編成・実施、主体的な学びの過程の実現に向けた授業改善について協議した。

(道・道教委 2016-09-14付)