札幌市中学校教頭会が９月定例会　体力向上の取組充実を　講話で指導のポイント理解

（関係団体 2016-09-13付）

今後の研修会の概要を確認したほか、札幌市教委から講師を招き講話を行った

　札幌市中学校教頭会（森剛彦会長）は八日、札幌市立中島中学校で九月定例会・研修会を開催した。今後の研修会の概要について確認したほか、講話を実施＝写真＝。教頭としての資質能力の向上を図った。

　定例会では、はじめに森会長があいさつ。八月に行われた札幌市教委の学校経営研修会にふれ、「体力向上が喫緊の課題として挙げられている。課題改善に向けて自校の実態を把握して取り組んでいかなければならない」と話した。

　続いて、全日研修会や六ブロック研修会の概要について確認。また、全国公立学校教頭会研究大会徳島大会の参加報告などを行った。

　このあと、研修会を実施。札幌市教委教育課程担当課の大井一雄義務教育担当係長が「健やかな身体育成プログラムの計画と実践」と題して講話した。

　大井係長は中学校学習指導要領から、健やかな身体の育成を目指す体育・健康に関する指導のポイントとして、「健康・安全で活力ある生活を営むために必要な資質や能力を育て、心身の調和的な発達を図ることをねらいとするもの」「体育と健康に関する指導を相互の関連を図りながらバランスよく行う」「学校教育活動全体で取り組む」―の三点を紹介。「教員一人ひとりに理解してもらい、実践を進めてほしい」と呼びかけた。

　また、健やかな身体育成プログラム作成のポイントとしては、「健やかな身体の育成に向けた目標を目指す子ども像として具体化し、全教職員で共有する」「目指す子ども像の実現に向けた取組を具体化し、その中で最も徹底して行う取組を重点化して全教職員で共有し、実行する」「次年度に向けたプログラムの改訂のポイントを明らかにする」―など五点を提示した。

　具体的なアイデアとして、体育授業における準備運動の工夫や新体力テストの活用、生徒会活動における取組などを紹介。教頭に対して、プログラムの作成にかかわり、計画の進捗を管理するほか、先生方の取組や生徒への指導の良さを評価し励ますことを求めた。

(関係団体 2016-09-13付)