第５８回道図書館大会開く　新しい力を持つ図書館へ　館種超え積極的な情報提供を

（関係団体 2016-09-13付）

あいさつする吉田会長

　道図書館振興協議会などで組織する道図書館連絡会議と道立図書館は八日から二日間、札幌市内の北星学園大学で第五十八回北海道図書館大会を開いた。テーマは「新しい力を持つ図書館～社会生活におけるパートナーとして」。初日の開会式では、道立図書館長で、道図書館振興協議会の吉田一昭会長＝写真＝があいさつ。「〝知の拠点〟として、図書館の役割は大きい」と指摘するとともに、「住民の生涯学習活動を支え、暮らしを支援するために、館種を超えて連携し協力して、地域に対し積極的に情報提供していくことが求められてきている」と述べた。

　当面する今日的課題について研究協議を行い、共通理解を深めて、多様化する社会の要求に応えるための図書館活動の充実と発展に役立てようと開いたもの。

　道内の公共図書館・室や大学・短大・高専図書館、学校図書館、専門図書館等の職員、学生など約二百三十人が参加した。

　初日の開会式であいさつに立った吉田会長は、〝知識基盤の社会〟が進行する中で、「〝知の拠点〟として、図書館の役割は大きい」と指摘。「住民の生涯学習活動を支え、暮らしを支援するために、公共図書館だけではなく、大学・学校等の館種を超えて連携し協力して、地域に対し積極的に情報提供していくことがますます求められてきている」と強調した。

　大会内容を説明し、「大いに情報を吸収し、交流を深め、その成果がそれぞれの図書館の〝新しい力〟となるよう、積極的に運営に生かしていただきたい」と参加者に呼びかけた。

　続いて、道教委の梶浦仁学校教育監が来賓祝辞。

　「〝地域の知の拠点〟である図書館においては、読書活動の振興はもとより、地域住民のニーズや地域の課題に対応する様々な情報を提供する役割が期待されている」と述べた。

　併せて、「読書活動のみならず、学びを深めるために必要な情報の選択、収集、教材準備などを支える学校図書館、公共図書館の役割は非常に重要」と指摘。「利用者の生活に寄り添う身近なパートナーとしての新しい図書館づくりに向けた道筋を一層明確にする」よう、期待を寄せた。

　初日は、このあと、特別講演「北海道の魅力の再発見と発信」（㈱クリエイティブオフィスキュー代表取締役・鈴井亜由美氏）、分科会を実施。二日目は、分科会のほか、「視覚障がい者サービスにおける図書館連携」について情報提供する〝トピック〟を行った。

　また、二日間にわたって、協賛企業・団体、参加者有志による展示ブースが設けられた。

(関係団体 2016-09-13付)