道言教が第４９回研究大会開く　心の育ち大切にした支援　３００人参加し全体会や分科会

（関係団体 2016-09-15付）

「ことばを支える〝心の育ち〟を大切にした支援のあり方を考える」を主題に開かれた大会

　【旭川発】道言語障害児教育研究協議会（松田昌樹会長）は九日から二日間、旭川市内の旭川トーヨーホテルをメーン会場に、第四十九回道言語障害児教育研究大会旭川大会を開催した＝写真＝。研究主題は「ことばを支える〝心の育ち〟を大切にした支援のあり方を考える」。全道から約三百人が参加し、全体会や講演、分科会を通して、難聴・言語障がい児教育の充実に向けて研鑚を積んだ。

　大会では、研究主題のもと、①その子をどのようにとらえていくか②その子にとっての問題をどのようにおさえ、問題の発生と経過をどうとらえるか③その子にとっての必要な育ちとは何か、どのようにかかわり支援するか④支援の経過をどのように振り返り、関係する人々とどう情報共有するか―の四点を研究の柱としている。

　初日は、大会を前に臨床研修会を行い、心理検査とアセスメント、保護者の心を開く教育相談などについて理解を深めた。

　引き続き大会に移り、松田会長と旭川大会運営委員長の林邦子副会長があいさつ。松田会長は、全国的に通級指導教室を利用する子どもが増加傾向にあることから、教職員の資質・能力の向上が求められていることを強調。「一人ひとりの子どもの様々な困り感の解消が大切。大会の成果を今後の指導に生かし、周りの人たちに伝えてほしい」と呼びかけた。

　林副会長は「出会い、ふれ合い、響き合う場として、参加者が語り合い、深め合い、高め合う大会が皆さん一人ひとりの力量向上と言語障がい児教育の発展につながれば」と訴えた。

　つぎに、上川教育局の小野寺一郎局長と旭川市教委の小池語朗教育長が来賓あいさつ。大会の成果が言語障がい児教育の充実と発展につながるよう期待を寄せた。

　続いて、言語障がい児教育の指導充実と条件整備の具現化を目指す大会宣言を採択した。

　このあと、「今、見つめ直す言難教育～言難教育を進めるにあたって」をテーマに全体会（シンポジウム）を実施した。

　二日目は旭川市立神楽小学校に会場を移し、分科会を行い、様々な事例研究から指導の充実の在り方を考えた。

(関係団体 2016-09-15付)