道教組が第２９回中央委員会開く　子どもに豊かな学びを　後半期の運動方針など決定

（関係団体 2016-09-15付）

「子どもが主人公で協力・協働（共同）の学校づくり」などを重点課題に掲げた

　道教組（川村安浩執行委員長）は十日、札幌市内の北海道労働センターで第二十九回中央委員会を開き、当面闘争方針を決定した＝写真＝。方針には、二〇一六年度後半期の運動の重点課題として、「〝改訂学習指導要領〟の学習を重ね、子どもたちの全面発達の中に豊かな学びと真の生きる力を育てる教育課程づくりに取り組む」「学校づくりを破壊する学校職員人事評価制度のねらいを許さず、子どもが主人公で協力・協働（共同）の学校づくりを前進させる」ことなどを位置付けた。

　中央委員会では、川村執行委員長があいさつ。

　道教組運動の原点として、「協力共同の力」を挙げ、「〝協力共同〟は、私たちに確信と展望、そして、元気を与えてくれる。苦しいからこそ、困難をかかえているからこそ、〝協力共同〟の視点で、私たちの運動をみつめてみよう」と呼びかけた。

　議事に入り、当面闘争方針を決定した。

　方針では、二〇一六年度後半期の運動の重点課題として、「改悪教育基本法の具体化である安倍〝教育再生〟にかかわって、とりわけ〝改訂学習指導要領〟の学習を重ね、子どもたちの全面発達の中に豊かな学びと真の生きる力を育てる教育課程づくりに取り組む」「北海道の子どもたちの命を守るため、学校の耐震化、防災・避難訓練の見直し、安全な学校給食、原発ゼロに向けた取組を進める」「学校づくりを破壊する学校職員人事評価制度のねらいを許さず、子どもが主人公で協力・協働（共同）の学校づくりを前進させる」など七点を掲げた。

　運動の具体的進め方では、「憲法に立脚し、民主教育を父母・国民とともに前進させる」ために、「次期学習指導要領のもつ矛盾について、批判検討を進める。職場・地域でも大いに学習を広げ、子どもの実態を生かした教育課程づくり、豊かな学びと基礎学力を保障するための授業づくりを追究する」「〝日の丸・君が代〟の押しつけに反対するとともに、職務命令を出させない学校づくりを追求する」ことなどに取り組むとした。

　また、「子ども・教職員が大切にされる〝学校づくり〟を目指し、組織維持・強化・拡大に特段の力を入れる」ことなども盛り込んだ。

　そのほか、当面する取組として、道高教組とともに、「ゆきとどいた教育を求める自治体要請行動」（自治体キャラバン）を推進していくこととした。

(関係団体 2016-09-15付)