札幌市 子どもの貧困対策に着手　３月までに計画骨子案作成

（市町村 2016-09-26付）

　札幌市子ども未来局は来年三月を目途に、仮称・子ども貧困対策計画の骨子案を作成する。二十九年度から概ね五年間で進める、生活・教育・就労などの分野における総合的な支援の施策を掲げるもの。今後は、市民アンケートや座談会などを行い、二十九年度中の策定を目指す。

　市のアクションプラン２０１５を受けて、子どもの将来が環境によって左右されず、貧困が世代を超えて連鎖することのないように様々な分野で総合的な支援を行うため、計画を策定する。国の「子どもの貧困対策に関する大綱」をもとに、市民アンケートや児童相談所などのヒアリング結果を踏まえた市の施策を検討することとしている。

　十五日に行われた子ども・子育て会議では、アンケート調査の概要や調査項目を検討。今後は十月から十一月にかけて、保護者と子どもをめぐる生活の状況・困難や、地域における相談先など社会的資源を把握する市民アンケートを行う。

　また、来年一月から二月に高校生・大学生の奨学金受給者、児童養護施設入所者などを対象に座談会を開催する。子どもたちの意見やアンケート結果を踏まえて、三月末までに骨子案を作成。検討会議などを通して、二十九年度中の策定を目指す。

(市町村 2016-09-26付)