札幌市子ども・子育て会議　環境改善へ現状共有

（市町村 2016-09-26付）

子どもの環境改善へ施策を協議

　札幌市子ども未来局は十五日、市役所本庁舎で二十八年度第一回札幌市子ども・子育て会議を実施した＝写真＝。委員二十四人が出席。「新・さっぽろ子ども未来プラン」の二十七年実施状況や、児童虐待による死亡事例にかかる検証について報告を行った。

　同会議は、札幌市における子ども施策の推進に必要な事項などについて協議する場として、「子ども・子育て支援法」に基づき二十五年九月に設置された。認可・確認部会、児童福祉部会など四つの部会に分かれており、子ども・子育て支援事業計画の策定・変更やいじめに伴う重大事態が発生した場合の再調査などを審議事項としている。

　開会に当たって同会議の金子勇会長があいさつ。札幌市の合計特殊出生率が政令指定都市で最下位となっていることを取り上げ、「子育てに関する問題は依然として重要な課題となっている」と強調した。

　続いて、同局子ども企画課の柏原理課長が「新・さっぽろ子ども未来プラン」の二十七年度実施状況を説明した。成果指標の状況について、「子どもを生み育てやすい環境だと思う人の割合」が前年度から三・九ポイント低下したことを指摘。より一層安心して子どもを生み育てられる環境、子どもが健やかに育つ環境を総合的に整備する必要があると説明した。

　基本目標別の成果指標では、子どもの権利の広報・普及活動に一定の成果を上げていると説明。一方で、より一層、若者の社会的自立に向けた総合的な支援を進めることなどを課題に挙げた。

　このほか、児童虐待による死亡事例の検証報告や「仮称・札幌市児童相談体制強化プラン」「仮称・子ども貧困対策計画」に関する報告を行った。

(市町村 2016-09-26付)