札幌市議会代表質問２日目　既存中学校で受入可能　桑園地域の児童生徒増加で教育長

（市町村 2016-10-03付）

　札幌市議会第三回定例会代表質問が九月二十九日、本会議場で開かれた。小形香織議員（日本共産党）と前川隆史議員（公明党）が登壇し、「桑園地域の中学校新設」「夜間中学のバリアフリー化」等について質疑。板垣昭彦副市長や長岡豊彦教育長が答弁した。

　中央区の桑園地域では、ＪＲ桑園駅を中心として急速にマンション建設が進み、人口が増えている。長岡教育長は桑園地域における中学校の新設について、「桑園地域の児童生徒数が増加傾向にあることは認識しているが、当面の推計では既存の中学校で受け入れ可能と考えている」と述べた。小形議員の質問に対する答弁。

　また、板垣副市長は、桑園児童会館の過密化が進んでいることから、「解消に向けたその対応策を検討したい」と方針を示した。小形議員の質問に対する答弁。

◆向陵中バリアフリー化、エレベーター設置検討

　札幌遠友塾は様々な理由で必要な教育を受けられなかった人を対象に、札幌市立向陵中学校で自主夜間中学を実施。高齢者のほか、車椅子で通っている人もいることから、長岡教育長は「バリアフリー推進の観点から、向陵中においても増改築の際にエレベーターの設置を検討していきたい」と述べた。小形議員の質問に対する答弁。

◆就学援助費の支給、入学前を含め検討

　札幌市では、生活保護制度に準じて支援が必要な準要保護世帯を対象に就学援助を行っている。長岡教育長は入学準備金の支給について、「就学援助費を必要とする時期に速やかに支給するなど、十分配慮する必要がある」と述べ、入学前の支給も含め検討していく方針を示した。小形議員の質問に対する答弁。

　札幌市では、生涯学習の観点から学習環境を整え、市民自らの向上心に基づく幅広い学習を支援するために第三次生涯学習推進構想の策定に着手。長岡教育長は高齢者に対して、「今まで以上に地域や社会で活躍できるよう、様々な学びの機会や情報を提供していくことを検討したい」と述べた。前川議員の質問に対する答弁。

(市町村 2016-10-03付)