児童相談体制強化へ新プラン　札幌市子ども未来局が年度内に素案

（市町村 2016-10-04付）

　札幌市子ども未来局は本年度、仮称・札幌市児童相談体制強化プラン案を作成する。虐待などから子どもの権利を守り、地域全体で子どもを健やかに育む体制を確立することが目的。児童福祉部会などでの審議を重ね、来年度にプランの策定を予定している。

　同プランは、市のアクションプラン２０１５を受けて、増加する児童虐待や障がい相談、非行などへの対応、地域との連携強化に向けて様々な施策を掲げるもの。本年度中に児童福祉部会などで児童相談体制強化の方向性を審議し、プラン案を策定する。

　市では、虐待・生活・育児などの児童相談件数が十年間で三倍に増加。また、虐待相談など内容が複雑かつ継続的な支援の必要なケースも数多くみられる。職員や施設が不足していることから、関係機関との情報共有や第二児童相談所の設置などが求められている。

　課題解決に向けた主な取組として、「地域の相談支援力の強化」「専門性の強化」「相談機関の適切な役割分担と連携体制の構築」「地域資源の整備」「域支援の充実と社会的養護体制」―の五点を掲げ、施策を検討中。本年度中にプラン案を作成する。

　来年度にパブリックコメントを実施。市民の意見を反映させたプランを策定する。

(市町村 2016-10-04付)