信頼される学校づくりへ　道公教が第５０回研究大会開く

（関係団体 2016-10-04付）

全道から約８００人が参加

　【函館発】道公立学校教頭会(＝道公教、森田智也会長)は九月中旬の二日間、函館市民会館、花びしホテル、函館アリーナを会場に「第五十回北海道公立学校教頭会研究大会函館大会」を開催した＝写真＝。全道から約八百人が参加。ラッキーピエログループ代表の王一郎社長による記念講演のほか、各分科会によるグループ協議、実践発表などを通して、地域との連携深化や、信頼される学校づくりの推進に向けて理解を深めた。

　研究主題は「豊かな人間性と創造性を育む学校教育～たくましく生きる子どもを育む信頼される学校づくりの推進」。本年度は、三ヵ年継続研究の三年次目に当たる。

　開会式では、森浩嘉副会長の開会宣言に続いて、森田会長があいさつ。本年度が第十三次三ヵ年継続研究の最終年大会となり、全国公立学校教頭会の研究も十期から十一期に移行することを説明した。「本大会で明らかになった成果と課題をもとに、新たなスタートを切る記念すべき大会。参加者の活発な研究討議を通して、各学校の教育活動充実に生かしてほしい」と呼びかけた。

　続いて、仲井靖典大会実行委員長は「多くの実践発表や意見交換を通して、信頼される学校づくりの一層の推進に役立ててほしいい」と話した。

　このあと、渡島教育局の辻俊行局長が来賓祝辞。辻局長は、職員の服務規律の徹底を求めるとともに、「保護者に支援されるような取組や学校づくりを進めてほしい」と述べた。

　講演会では、ラッキーピエログループの王社長が「讃嘆」と題して講話。日々の仕事について、「人の一生は、自分自身の品性・品格を磨くための旅。皆さんも毎日の仕事に情熱を失わずに、学校の職務に励んでほしい」と呼びかけた。また、会社の経営理念と学校の教育目標についてもふれ、「目標を“飾り”にしてはいけない。努力を積み重ねて達成する気持ちが必要」と強調した。

　このあと、三会場で二日間にわたって分科会を実施。教育課程や子どもの発達、教育環境の整備の課題などについて、実践事例の発表や意見交換。また、函館短期大学の藤井壽夫教授による「学校における情報モラル教育の現状と課題、展望～ネットトラブルの現状と学校等の取組」と題した講演などを通して研鑚を積んだ。

(関係団体 2016-10-04付)