研究協議会開き情報共有　札幌市立高校・特別支援学校長会

（関係団体 2016-10-07付）

市立学校間の連携を深めた

　札幌市立高校・特別支援学校長会（石黒清裕会長）は九月三十日、札幌市中央図書館で第六回研究協議会を開催した。札幌市・市教委からの説明があったほか、九月二十七日に実施された学教連絡会の報告を含む連絡事項を確認。今後の動きを把握するとともに市立学校間の連携を深めた＝写真＝。

　冒頭、石黒会長があいさつ。九月上旬に市立高校教育改革方針検討会議が開催されたことに言及し、「人口減少の中で各校がより一層特色を鮮明にし、市立高校間で共有できるものを共有しながら、全体としての特色をさらに際立たせていくことを重視することが重要」と述べた。

　また、四、五年後には管理職候補がいなくなる可能性が高いことから、「三十代後半や四十代前半の先生にも任せて育てるチャンスを与える必要がある」とミドルリーダー育成の重要性を訴えた。

　中央図書館の千葉孝一調査担当課長は、来月七日オープン予定の「札幌市えほん図書館」や「札幌市図書・情報館」のように、図書館の複合化が進んでいることを指摘。また、「学校図書館と公共図書館の連携がさらに進んでいくのでは」と期待するとともに協力を求めた。

　仙波晴彦教育推進課長は、九月までの検討会議の内容を踏まえた素案をもとに教育改革方針について説明。中卒者の減少を見越し、特色ある学校づくりと併せて学級数削減等に関しても議論するよう求めた。

　続いて議題に入り、学教連絡会における報告などを確認。文部科学省から出された「不登校児童生徒への支援の在り方について」の通知における取扱いや、公用車利用に関する呼気検査について理解を深めた。

　このあと、各校の状況や要望をまとめた「現状と課題」をはじめとする協議事項に基づいて意見交換した。

(関係団体 2016-10-07付)