桧山校長会が教育研究大会開く　学校改革へ決意新たに　講話や分科会などで研鑚積む

（関係団体 2016-10-12付）

会員３５人が参加

　【江差発】桧山校長会（岡村宏安会長）は七日から二日間、乙部町民会館で二十八年度教育研究乙部大会を開催した＝写真＝。会員三十五人が参加。講話や分科会、小中合同部会などを通じて学びを深め、研鑚を積んだ。岡村会長は「学校改革を進めなくてはならない」と呼びかけた。

　大会主題は「ふるさと桧山の地で、自己実現に向けて夢に挑戦する児童生徒の育成～児童生徒に生きる力を育み、地域に信頼される学校づくりの推進」。

　はじめに、岡村会長があいさつ。新学習指導要領の方向性にふれ、①学校の教育目標の見直しを図ること②組織体制、分掌・特別委員会を整備すること③教育目標達成のための教育課程を編成すること④マネジメントサイクルの手法を定着させること―の必要性を指摘した。

　その上で、「校長はこれらを具体化したロードマップを作成し、教職員の意識改革や保護者・地域の理解を図りながら、推進のための具体的な戦術を練り、学校改革を進めなくてはならない」と呼びかけた。

　来賓として、桧山教育局の毛利薫局長があいさつ。「管内教育の充実・発展のため、各学校で積み上げられた実践を交流し、学校経営の基盤を強固なものにしていただきたい」と述べた。

　乙部町の寺島光一郎町長は「校長同士、ぜひ本音で話し合っていただきたい。力を合わせて助け合い、みんなで発展できる校長会となることを祈念する」と述べた。

　引き続き、毛利局長が「管内教育の一層の充実に向けて」と題して講話。管内教育推進の五つの重点に沿って推進状況と今後の課題を説明し、各学校の取組の一層の充実を期待した。

　結びに、全道大会に出場した奥尻町の合同野球チームや、道吹奏楽コンクールで予選突破した町立江差中学校吹奏楽部の健闘をたたえ、「選手の活躍する姿をみることが幸せ」というプロ球団監督の例を挙げ、「子どもたちの頑張りをみることが、地域の活性化につながるとの思いを強くした」と述べた。

　さらに、「障がいにマイナスのイメージをもたず、その他の機能を最大限に発揮する」というパラリンピックの精神を紹介。「ぜひ子どもたちのマイナス面ではなく、プラスの特性を見抜いて磨きをかけ、成長を見守って」と要請した。

　このあと、三分科会を実施。江差町立江差北小学校の藤森祐子校長が「組織の活性化と教職員の資質向上を図る学校経営と校長の在り方」、今金町立今金小学校の谷口光伸校長が「今金町の教育行政執行方針を踏まえた教育課程と校長の在り方」、厚沢部町立鶉小学校の本谷弘之校長が「学校全体で進める生徒指導と校長の在り方」について提言した。

　二日目は、小中合同部会と小中別部会を実施し、閉会した。

(関係団体 2016-10-12付)