札幌市八条中で授業公開　考え深めさせる工夫紹介

（関係団体 2016-10-13付）

札幌市の授業を公開

　二日目となる七日には、札幌市立八条中学校（相原正典校長）で授業公開を行った。三年四組・国語「誰かの代わりに」を佐々木康平教諭が指導。筆者の主張と照らし合わせながら、ワークシートをもとに生徒自身の生き方について考えを深めさせた＝写真＝。

　生徒は、この単元と道徳「自己を見つめ、自己の向上を図るとともに、個性を伸ばして充実した生き方を追求する」の内容を関連付けて学習。自身から連想するものをマッピング形式で書き出し、「自分はどういう人間か？自己とは何か？」について考えてきている。

　本時は五時間扱いの四時間目。佐々木教諭は、本時の目標を「筆者の主張を踏まえて“自分の生き方”について自分の意見をもつことができる」と設定した。

　はじめに、筆者の主張として、「“責任”とは、訴えや呼びかけに応じ合うという協同の感覚」など、五つのキーワードを板書。本時用のワークシートにキーワードを書かせ、教科書の中で重要だと感じた部分に印を付けさせることで筆者の主張を視覚的にとらえさせた。

　このあと生徒は、道徳の時間に作成したワークシートと本時のワークシートを見せ合い、筆者の主張とのかかわりについて交流。佐々木教諭は「なぜその個所に印を付けたのか」という理由に注目させ、他者の考えを踏まえて自身の考えをさらに広げるよう促した。また、「自分の生き方とキーワードを結び付けるには具体性が必要」と投げかけ、どのような行動を取ることが生徒自身にとって望ましいのかを考えさせた。

(関係団体 2016-10-13付)