札幌市教委が市立高校教科別研究協議会　授業力向上へ研鑚深める　１０部会で公開授業等行う

（市町村 2016-10-11付）

国語部会では、市立札幌開成中等教育学校の授業を公開

　札幌市教委は五日、二十八年度札幌市立高校教科別研究協議会を開催した。国語や数学、外国語など十部会が各市立高校で公開授業や研究協議を実施。このうち、国語部会では市立札幌開成中等教育学校四年生の二授業を公開したほか、研究協議や教育課程に関する説明を行った。

　同協議会は、①市立高校生の学ぶ意欲を引き出し、主体的に学ぶ喜びを実感させる魅力ある授業を創造するため、教員の教科力（授業力）向上を図る②各校の交流を図り、教科指導について相互に学ぶ機会とする―の二点を目的に二十六年度から開催している。

　この日、国語部会では、テーマ「生徒の学ぶ意欲を引き出し、主体的に学ぶ喜びを実感させる魅力ある授業の創造」、サブテーマ「自ら課題を切り開く国語科の実践」のもと四年生の二授業を公開した。

　うち、四年四組は油谷未理教諭が指導。本時の評論「見る」では、グループワークを通して、「見る」ことについて、考えの土台をつくるとともに、どのような行為かを読み取ることをねらいとした。

　はじめに油谷教諭は生徒にペンを持たせ、「ペンを見ているか」「ペンを持つ手は見えているか」などと問いかけることで「見る」と「見える」の違いについて考えさせた。

　グループワークでは、生徒たちがワークシートに沿って本文の内容を整理。ほかのグループの考え方も参考にしながら、活発に意見を交流した＝写真＝。

　授業後は、研究協議のほか教育課程に関する説明を実施。引き続き、札幌平岸高校の佐々木浩一教頭が、次期学習指導要領の目指す基本的な方向性について解説した。

(市町村 2016-10-11付)