岩見沢市教委　全国学力調査結果を公表　中学校３科目で全国平均超

（市町村 2016-10-13付）

　【岩見沢発】岩見沢市教委は九月下旬、二十八年度全国学力・学習状況調査結果を公表した。平均正答率をみると、中学校は国語Ｂ、数学Ａ・Ｂの三科目で全国平均を上回るとともに、国語Ａが全国と同率を記録した。小学校は、算数Ａで全国平均を上回ったほか、国語Ａ、算数Ｂで全道平均を上回った。

　調査は、小学校十五校六百人、中学校五校六百五十八人を対象に実施した。

　市の平均正答率と全国平均および全道平均を比較すると、小学校では国語Ａが全道平均より一・二ポイント上回るも、全国平均を〇・七ポイント下回った。国語Ｂでは、全道平均を〇・一ポイント、全国平均を一・九ポイント下回った。算数Ａは全道平均を三・一ポイント、全国平均を〇・八ポイント上回った。算数Ｂは全道平均を一・六ポイント上回った一方で、全国平均を一・一ポイント下回った。

　中学校では、国語Ａが全道平均を〇・五ポイント上回り、全国平均と同率。国語Ｂは全道平均を二・一ポイント、全国平均を〇・六ポイント上回った。数学Ａは全道平均を三・七ポイント、全国平均を三・三ポイント上回った。数学Ｂは全道平均を二・四ポイント、全国平均を一・六ポイント上回った。

　市教委によると、昨年度との比較では、小学校において算数Ａで全国平均を上回るなど一部改善がみられたものの、ほかの科目では伸び悩む結果となった。一方、中学校は国語Ａが同数で、ほかのすべての科目で全国を上回るなど、大きく改善した。

　質問紙調査結果の概要をみると、家庭での学習習慣は、小学校で一日一時間以上勉強する児童の割合が全道・全国平均を下回り、中学校では全道よりわずかに高かった。

　市教委では、「中学校と同様、小学校においてもすべての教科で全国平均を上回ることが目標。学校間の学力にも差が生じていることから、格差を縮小していくことが課題となる」と話している。

(市町村 2016-10-13付)