小清水中、小清水小が合同研修　小中一貫教育導入へ準備　学習・生活ルールを議論

（学校 2016-12-13付）

「学習」グループでは七人の教諭が協議を行った

　【網走発】小清水町立小清水中学校（白瀬友加里校長）は八日、同校で小清水町立小清水小学校（寺本聡校長）との定例合同研修を実施した。両校の教職員ら約三十人が参加。次年度から導入する小中一貫教育に伴い、九年間を見通した学習・生活規律の基盤となる「小清水スタンダード」の原案に関してブラッシュアップを行った。

　両校は二十九年度から、小中一貫型小学校・中学校を導入する。小中一貫教育の最重点課題といわれる九年間を見通した学習・生活規律を「小清水スタンダード」と名づけ、中学校卒業時の生徒像を、小・中学校のすべての教諭で共有。九年間の教育規律をもとに、一貫した指導の実現を目指す。

　事前に小・中それぞれの教諭に実施したアンケートなどをもとに、学習面では「学習」と「授業開始から終了まで」、生活面では「教室環境」と「生活習慣」の原案を作成した。

　当日は両校の教諭が四グループに分かれて協議を実施。このうち「学習」のグループでは、学年に応じた家庭学習の時間数や、学校の宿題とは別に、児童生徒が自分で内容を決めて行う「自立学習」に関して意見交換を行った。

　学年に応じた家庭学習時間では、「学年×十分を基本とし、塾や習い事などを考慮し適宜判断を行う」などの意見が挙げられた。

　また、「自立学習」に関しては、宿題と自立学習の区別をどのようにするか、などを話し合った。

　両校では、今回の協議をもとに、来年一月十三日に行われる合同研修での小清水スタンダード完成を目指している。

　白瀬校長は「小・中の垣根を越えて、一つの教育規律のもと、一貫して同じ指導をすること。これこそが一貫教育の本質」と話していた。

(学校 2016-12-13付)