中札内小ＰＴＡが日Ｐ会長賞受賞　十勝管内では１８年ぶりの快挙

（学校 2016-12-12付）

上松教育長に受賞を報告

　【帯広発】中札内村立中札内小学校ＰＴＡ（島田浩幸会長）は二十八年度日本ＰＴＡ全国協議会の会長賞を受賞した。十勝管内では十八年ぶりの快挙。広報誌の発行や各事業の開催などのこれまでの活発な活動に加え、組織の役割分担の明確化などが評価された。島田会長は「今後も次世代への引き継ぎを大切にして、伝統を継続していきたい」と話していた。

　日Ｐの年次表彰式はＰＴＡ活動の資質向上および活性化のため、法人の目的に沿って全国のＰＴＡ活動で顕著な業績を挙げたＰＴＡその他の団体および個人を表彰するもの。

　受賞した中札内小ＰＴＡは、昭和五十七年に設立。六十一年から広報誌『ミル公』を発行しているほか、教育講演会や親子交流会の開催、親子文集「ポロシリ」の作成など様々な活動を行ってきた。

　今回はこれらの活動に加え、事務局長を保護者にするなど保護者主体の組織機構となっていることや、四部会の役割を明確化することで負担が偏らないよう努めたことなどが評価された。

　道ＰＴＡ連合会によると、会長賞の受賞は平成十年の帯広市立北栄小学校ＰＴＡ以来十八年ぶり。

　また、本年度は道Ｐ連の会長表彰も受賞し、今回の表彰で二冠となった。

　十一月中旬に東京都内で行われた表彰式には、島田会長と同校の畑田隆教頭が出席。十一月下旬には中札内村教委を訪れ、上松丈夫教育長に受賞結果を報告した。

　島田会長は、今回の受賞の要因について、「広報誌発行の長い歴史の中で、次世代の担当者への引き継ぎを大切にしてきた。前任が広報誌について分かりやすくバトンタッチをしてきた積み重ねがあったからこそ、評価されたのではないか」と話し、良き伝統を次世代へ引き継いでいく考えを示した。

　上松教育長は「この賞はこれまでのＰＴＡ活動をされてきた会員皆さんが積み重ねてきた努力のたまもの。この受賞が今後の活動の励みとなり、より一層のＰＴＡ活動の推進につながれば」と期待を寄せていた。

(学校 2016-12-12付)