〝ことば〟響き合う授業を　附属札幌小中ふじのめ学級が研究大会

（学校 2016-12-08付）

小学校算数では、「形のイメージ」をもたせるために様々な工夫を凝らした授業を展開した

　道教育大学附属札幌小学校（戸田まり校長）および中学校（佐々木貴子校長）の特別支援学級（ふじのめ学級）は十一月二十五日、同校で二十八年度全道教育研究大会を開催した。公開した四授業のうち、小学校の算数科は平山一馬教諭が指導。児童は様々な物の中から、「丸、三角、四角」を見つけ出す活動を行った。

　研究主題「自分らしさを志向し続ける子どもを目指して」のもと、本年度は「豊かな〝ことば〟が響き合う授業づくり」について研究。「〝考えや思い〟を〝ことば〟にできること」「対象とのかかわりを深めていくこと」の二つの視点から授業づくりを行ってきた。

　当日は小・中で四授業を公開し、このうち小学校の算数科「まる、さんかく、しかく、はっけん！」は平山教諭が指導。様々な物の中から、「丸、三角、四角」を見つける活動を通して、形についてのイメージを高め、自ら形に目を向けながら対象とかかわり続ける姿を引き出すことを目指した。

　平山教諭は、前時で写真や絵の中から丸、四角、三角を見つけたことを振り返ったあと、教室に用意したお菓子の箱や日用品などの身近な物の中から、丸、三角、四角だと思うものをそれぞれ一つずつ探して持ってくるよう指示。児童はそれぞれ自分が見つけた物を机に並べ、発表した。

　平山教諭がそれをテレビに映し出し、「この中から丸、三角、四角を見つけてみよう」と呼びかけた。児童は、画像を見ながら、みつけた形をペンでなぞったり、気づいたことを発表したりした。平山教諭は「よく見つけたね」「こんな形もあるよ」などと児童に声をかけ、児童が形を見つけることや、友達の見つけた形に気づくことができるよう促していた。

　授業後には授業者との交流会、ポスター発表、分科会を行い、研究内容について理解を深めた。

(学校 2016-12-08付)