ＡＬ理解深化へ石狩翔陽高が研修会　能動的な活動促して　道都大・西崎教授招き講演

（学校 2016-12-05付）

西崎特任教授が「アクティブ・ラーニングを考える」と題して講演

　石狩翔陽高校（川崎義明校長）は十一月中旬、同校でアクティブ・ラーニング（＝ＡＬ）にかかる職員研修会を実施した。教職員六十五人が参加。講演やグループワークを通して、ＡＬを活用した授業の充実を目指すとともに、アクティブ・ラーナーの育成に向け理解を深めた。

　研修会は、ＡＬを取り入れた授業改善や、指導力の向上を図るとともに、将来のアクティブ・ラーナーの育成を図るために実施した。

　この日、道都大学社会福祉学部の西崎毅特任教授が来校し、「アクティブ・ラーニングを考える」と題して講演した。

　西崎特任教授ははじめに、演習課題を提示。参加者を四～六人のグループに分け、課題「ＡＬはなぜ必要といわれるのか」について意見交換させた。また、各グループに模造紙を配布し、意見をまとめさせた。

　各グループは、「自分自身で課題解決していく力が必要だ」「生徒たちには、受動的ではなく能動的に活動させなければならない」などと発表していた。

　西崎特任教授は「今の交流で、頭の中が活発に動いたか？」と質問。その上で、「課題に対して、“自分の考え”や“相手にどう伝えるか”などを思考する力がアクティブに働く活動がＡＬではないか」と呼びかけた。

　このあと、ＡＬの定義や国の動向について説明したほか、同大の講義の様子や指導の工夫、学生の反応などを紹介した。

　川崎校長は「教員が指導形態にとらわれることなく、アクティブ・ラーナーの育成に向けて取り組んでほしい」と期待した。

　参加者は、「生徒たちには、身近なものを例に挙げながら、“考える力”を身に付けさせたい」「普段の授業実践に生かせるよう、理解を深めたい」などと感想を述べた。

(学校 2016-12-05付)