市立函館高創立１０周年記念式典　新たな歴史へ飛躍誓う　同窓生など１１００人出席

（学校 2016-11-28付）

函館唯一の市立高校として歩んだ１０年の歴史を振り返り、伝統の継承・発展を決意した

　【函館発】市立函館高校(西田正史校長)創立十周年記念式典が十一月中旬、同校で挙行された。全校生徒をはじめ、歴代校長や同窓生など約一千百人が出席。これまでの歩みを振り返るとともに、函館唯一の市立高校としてさらなる飛躍を誓った。

　同校は、平成十九年度に函館北高校と函館東高校が統合して開校。当初は現校舎の改築工事が終了していないため、旧函館北高の校舎にプレハブの仮校舎を増設して生徒たちは授業に励んでいた。工事終了後、同年八月から現校舎に移転した。

　式典の前には、オープニングセレモニーとして十年間の学校行事の様子などを映像で振り返った。

　式辞に立った西田校長は、同校の歩みを紹介した上で、「先輩たちが築いた伝統が現在の学びの姿になっている。人格、品位を高め、心の筋力を鍛えることで、豊かな人間性を形成してほしい。自らを育ててくれた“市函”のつながりをかけがえのない宝として、新たな歴史を築いていってほしい」と述べた。

　続いて、創立十周年記念事業協賛会の小笠原正吾会長、市立函館高校柳星同窓会の早川裕香会長があいさつ。小笠原会長は、同校の設立から見守り続けた関係者に感謝を示すとともに、「今後も同校のことを見守っていただきたい」と呼びかけた。

　来賓祝辞では、函館市教委の藤井壽夫委員長、渡島教育局の辻俊行局長が登壇。藤井委員長は「式典を新たなスタートとして、多くの方々の努力によって築き上げられてきた同校の新たな創造と発展に向けて日々の生活を充実させてほしい」と述べた。辻局長は「高校時代は、なりたい自分になるために非常に重要な時期。大切さを理解し、努力してほしい」とエールを送った。

　生徒会長の鈴木匠二君が登壇。「つぎの十年に向けて、伝統を継承・発展させ、未来を開く学校をつくり上げていきたい」と誓った。

　閉会式後、同校吹奏楽部による記念演奏会が行われ、記念すべき節目を祝った。

(学校 2016-11-28付)