平取高トマトクラブの取組 地場産品の新レシピ披露 地元飲食店や学校給食で採用(学校 2016-11-22付)
生徒たちが試行錯誤してつくった新メニューを紹介
【浦河発】平取高校(渡邉祐美子校長)トマトクラブの生徒たちが十一日、同校で新レシピ試食会を開いた。来年度、地元飲食店や学校給食で提供するメニューの選定に向け、生徒たちがオリジナルのトマト料理を紹介。地元関係者が試食した。
同校トマトクラブは二十三年度、地元農協から、平取町の特産品「びらとりトマト」を活用して地域のPRができないかと打診を受け、地元特産品開発プロジェクトを行う部活動としてスタート。農協や町・町教委、企業などの協力を受けながら、トマトを使った商品開発やレシピ考案などの活動を続け、六年目を迎えた。
この間、生徒開発レシピは、平取町食育推進計画に基づき小・中学校で提供する「ふるさと給食ニシパランチ」や、町内飲食店とのコラボによる「ニシパの恋人ランチ」、全道のコンビニエンスストアで販売した商品のメニューなどに採用されてきた。
道教委「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」の活動にも位置付けられている。
この日の試食会は、来年度の地元飲食店のランチや学校給食のメニュー選定に向けて開いたもの。平取町の遠藤桂一副町長や同町教委の庄野剛教育長、びらとり農協の仲山浩代表理事組合長、日高教育局の赤間幸人局長、さらに、一般町民など約二十人が参加した。
生徒たちが用意したのは、「トマトパン」に「トマトグラタン」とサラダを合わせたものと、白飯に「トマト酢豚」と「トマトの肉巻き」を合わせたものの、二種類のミールプレート。「トマトシフォンケーキ」「トマトのシュークリーム」「トマトのムース」の三品からなるデザートプレート。そして、食後のコーヒーと「トマトジャムクッキー」。
一人の生徒が一つずつ、レシピを開発しており、発表までに三ヵ月間をかけて試行錯誤してきた。
試食会では、開発した生徒たち一人ひとりがレシピの内容や工夫した点、苦労した点を発表。そのあと、参加者全員で試食した。
試食後、参加者からは、「年々、質が高まっている」「試行錯誤の成果が味に出ており、大変食べやすく、おいしい」などの感想のほか、「カボチャなど、ほかの地元特産品の活用も考えてほしい」などと要望する声も出ていた。
この日、発表した新メニューは、「ふるさと給食ニシパランチ」「ニシパの恋人ランチ」で活用される。
渡邉校長は「地域の皆さんからの支援のもと、活動させていただき、生徒たちが大きく成長していることをうれしく思う。今後も、地域の期待に応えるような活動を進めていきたい」と話している。
(学校 2016-11-22付)
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