函館市えさん小の体験活動　ふるさとの産業理解して　５年生がウニの人工授精に挑戦

（学校 2016-11-22付）

人工受精を体験し産業を支える大変さを理解した

　【函館発】函館市立えさん小学校（小野俊英校長）は十一日、恵山ウニ種苗センターで体験活動の一環として、ウニの人工授精に挑戦した。参加した五年生十二人は、ウニの生態について学び、地域産業への理解を深めていた。

　同校の体験活動は、恵山への全校登山や昆布干し体験、地元漁協の協力を得た磯遊びなどを毎年実施している。子どもたちが地域の産業や自然の豊かさを感じながら、人々の苦労を学ぶことで、地域への理解を深めることが目的。今回はウニの生態について学ぶとともに、人工授精を体験することで、地域産業への理解深化を図った。

　五年生十二人ははじめに、恵山ウニ種苗センターの担当職員から、ウニの種苗や成長過程について説明を受けたあと、人工授精に挑戦した。子どもたちは、職員の指導を受けながら、ムラサキウニから採取した精子を、卵子が入った容器にスポイトで流し入れて受精させた。

　北村賢汰君は「ムラサキウニは海藻を食べていると聞いていたが、雑食で、大きなウニが小さなウニを食べることを聞いて、自然の厳しさを知って驚いた」と感想を述べていた。

　このあと、屋外の水槽を見学。受精後二㍉ほどに成長した小さなウニを手にとりながら、子どもたちは、「かわいい」などの感想を述べていた。

(学校 2016-11-22付)