函館校福利厚生施設で飛散の可能性　アスベスト含有建材使用で道教育大

（学校 2016-12-13付）

　道教育大学は九日、函館校福利厚生施設の煙突からアスベストが飛散する可能性が判明したことから、その使用停止などの措置をとったと発表した。

　発表によると、同大学では、文部科学省が「石綿含有保温材等の使用状況調査（特定調査）の再確認等」を求める通知を発出したことや、道内学校施設等でアスベスト含有断熱材の落下が相次いだことを受け、学内のアスベスト含有建材を使用したすべての煙突について、飛散防止対策の実施を決定。それに先立ち、目視による調査を行った。

　その結果、今月六日に、函館校福利厚生施設の煙突について、アスベスト飛散の可能性が否定できないこと。また、過去の調査で対象となっていない同施設内換気塔についても、図面の精査で、アスベスト含有建材が使用されている可能性が判明した。

　そこで、七日から、同施設の煙突と換気塔の使用停止、食堂の営業停止の措置をとった。

　今後、直ちに、煙突と換気塔の建材分析調査、周辺環境測定調査などを行い、アスベスト飛散の危険性が確認された場合、速やかに飛散防止対策を実施することとした。

　なお、そのほかの施設については、アスベスト飛散の可能性はないとの調査結果が出ているが、年度内に飛散防止対策を実施する予定となっている。

(学校 2016-12-13付)