AL実践研究道央ブロック大会 歴史から解決方策考える 札幌北高1年日本史B(道・道教委 2016-12-15付)
「織豊政権」の授業
道央ブロックSCRUM研究大会では、札幌北高校の国語や数学など計五授業が行われた。このうち、一年七・八組日本史B「織豊政権」(生野将人教諭、生徒数四〇人)では、歴史にかかわる事象について、多面的に考察する力や、課題を主体的に解決しようとする態度を身に付けさせることを目指した学習を展開した。
本時の目標は「太閤検地の方式と意義を理解する」「朝鮮侵略の流れと、その影響を理解する」。
生野教諭ははじめに、前時の内容「豊臣秀吉の統一事業」を振り返る確認テストを実施。生徒は個人で問題を解いたあと、隣や前後の人と話し合い、前時で学んだ事象について考察した。
このあと、秀吉の天下統一後の政策について授業を展開。太閤検地と朝鮮侵略の二つの政策を取り上げた。太閤検地については、一地一作人を原則とし、戦国時代以前の荘園制を廃止したことなどを、教科書を解説しながら板書。生野教諭は、この方式について、「古い制度を取りやめ、新しい制度を構築したという意味で、大きな意義がある」と述べた。
朝鮮侵略については、それに伴う戦争の流れを時系列に沿って説明するとともに、刀狩令などの政策が、すべて朝鮮侵略に向け、兵力などを確保するためのものであったことなどを説明。適宜、生徒に重要なポイントなどを確認させ、出来事を考察し、理解できるよう促していた。
生野教諭は最後に、本時の内容をまとめ、次時に向けて振り返るように指導した。
(道・道教委 2016-12-15付)
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