AL実践研究道央ブロック大会 学び引き出す授業目指し 学習の視点・指導改善へ研鑚(道・道教委 2016-12-15付)
「ALの視点からの教科間連携の推進」などをテーマに開催
道教委は七日、札幌北高校(大鐘秀峰校長)で「教科等の本質的な学びを踏まえたアクティブ・ラーニングの視点からの学習・指導方法の改善のための実践研究」にかかる二十八年度道央ブロックSCRUM研究大会を開催した。道内の高校教諭など約百人が参加。講演や公開授業を通して、アクティブ・ラーニング(=AL)の視点からの学びを引き出す授業づくりなどについて理解を深めた。
研究大会は、「ALの視点からの教科間連携の推進」「ALを通して育む思考力・判断力・表現力の育成を目的とした評価方法の工夫改善」を研究テーマに、道内の研究指定校の研究実績の発表および協議を行い、研究成果の共有化を図るもの。道央ブロックは石狩教育局主管。
開会式では、石狩局の新山知邦教育支援課長、会場校代表として大鐘校長があいさつした。
新山教育支援課長は、研究大会の概要を説明するとともに、「実践の成果を自校の教科指導の充実に生かしていただければ」と述べた。
大鐘校長は、次期学習指導要領改訂や新たな大学入試制度など、教育制度の改革にふれ、「学習指導や進路指導の改善はもちろん、業務改善などを含む総合的な改善が必要」と強調。学校改善を推進する委員会、ALに関する組織など、同校の取組を紹介した上で、「本校の実践を少しでも参考にし、自校でこの成果を広めて、学校改善の推進に役立ててほしい」と呼びかけた。
続いて、札幌北高の福士公一朗教諭が「札幌北高校の取組」について説明。ALの定義と解釈を明らかにするとともに、同校のALの実践を紹介した。
全体会では、「主体的・対話的で深い学びをもたらす教育~学びの高大接続という視点」と題し、北海道大学高等教育推進機構高等教育センター特任准教授の山本賢一氏が講演した。
山本氏は、ALを「教員の“教え”だけではなく、生徒の“学び”がある授業」などと定義し、それに基づいた授業設計や評価方法などについて説明した。
このあと、公開授業、教科別の部会を行った。
(道・道教委 2016-12-15付)
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