【平成２９年を迎えて　教育研究団体に聞く】北海道技術・家庭科教育研究会　蛯名嘉津夫会長

（関係団体 2017-01-11付）

　平成二十九年の新春を迎え、謹んで年頭のごあいさつを申し上げます。また、平素より本研究会の活動に深いご理解とご支援をいただいておりますことに厚くお礼申し上げます。

　本会は研究主題を「『創造する意欲』を高める技術・家庭科教育」として研究を進めてまいりました。「創造する意欲」を「新たなものや価値を生み出す力」と押さえ、問題解決的な学習を進める中で、ものづくりや衣食住等の実践的･体験的な学習を通して、創造する喜びを育むとともに、自信をもって創造しようとする生徒の育成を図ろうとしています。

　昨年、旭川市において第五十五回全日本中学校技術･家庭科研究大会と併せて、第六十八回北海道地区技術・家庭科教育研究大会を開催いたしました。

　大会では副主題を「メタ認知能力を高め『生活を工夫し創造する能力』を育てる指導と評価～」として、課題を解決するために考えたことを客観的に振り返る活動を通して「メタ認知能力」を高めるとともに、生徒の学習成果を適切に評価することにより、生徒の創造する喜びや意欲にもつなげる実践を交流しました。

　一日目は全体発表と研究協議、さらには、地元の成和電工代表取締役社長の橘井敏弘氏より「バイオトイレと新鮮浄化装置を活用した環境改善技術の普及」との演題で記念講演をいただきました。二日目には旭川市内四会場において、八分科会の授業公開と十六本の提案発表による研究討議を行いました。

　本年度は、札幌市において第六十九回北海道地区大会を開催いたします。体験を通して思考し創造する人材の育成を図るよう技術・家庭科教育の一層の充実をめざしてまいります。今後とも、実践的で実りある研究を積んでいきたいと考えておりますので、ご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

▼新年度の事業計画

▽２９年度理事会総会・研修会

・期日＝１１月１日（水）

▽第６９回北海道地区技術・家庭科教育研究大会札幌大会

・期日＝１１月２日（木）

・会場＝市内４中学校およびホテルライフォート札幌　　

▼事務局＝札幌市立北都中学校（事務局長―高橋正幸教諭）

(関係団体 2017-01-11付)